お腹に両手を持って来てその手を重ねてお辞儀をする
なぜ?
洋服でも着物でも、男までみんなあのお辞儀
「あれって韓国式のお辞儀だよね」
と友人が言う
「日本には日本式のお辞儀があるよ」
それは、真・行・草という三段階に分かれたお辞儀作法がある。これは大体家庭で教わるものであるが、最近は家ではこういうことは教えないらしいのね、だから社会人になって「礼法の先生」とやらを招いて、社員に教える。その先生が他の国のお辞儀を教えたんではどうしようもない
先日世間ではあまり評判の良くない宮家のご長男が、伊勢神宮の参拝で、この三つのお辞儀を適材適所で行っていて、「いいなあ」と思った。きちんと教育されているのだろう。お辞儀が美しい
頭をっ下げるというのは、お相手に全くと敵意がないこと、尊敬しているということを示すと教えられた。握手は親しさを表すと同時に、手に武器を持っていれば相手を傷つけることもできる。ましてや抱き合うのはまさに危険をはらんでいる。日本のお辞儀というのは美しさと相手に対する敬意も表す。日本ってそういう国なんだよ
現皇后陛下はよく外国のお客様と抱き合っているが、彼女は日本のお辞儀の教育は受けていないのかな?現代的だと評価は高いくて人気もあるー-それが時代かも
真のお辞儀は神社で行うような90度のお辞儀、行は「初めまして」のような丁寧なお辞儀、45度。草は「会釈」ニコニコっと笑って頭を下げる。その時両手は脇にあって自然に手が前に出ていき手を重ねる、あえて胸元やお腹にもっていかない。
「お辞儀は?」
子供のころ大人に会う時必ず親に言われた言葉だ、そうして実戦で覚えていくのが日常の礼儀作法。お辞儀一つでその人の人となりが図れる
ある時一流ホテルの喫茶ルームに行ったとき、ウエイトレスが例のお腹に両手を当てるお辞儀をして「ご注文は?」すかさず一緒にいた友人が
「そのお辞儀何とかならないの?」
「はー?」
そのあと
「コーヒーでよかったですか?」
「いいに決まってるでしょう?そう注文したのだから、日本語もおかしいのね?」
「はーあ?」
その店の責任者に後で話をしたら、「すみませんでした」というものの注意している内容の理解はしていない顔だった
日本が段々遠くに行く