チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

冷やし中華

2024年07月09日 09時12分15秒 | 日記
真冬に冷やし中華を出す店が入谷にあった
お酉さまにお参りした後必ず仲間と一緒にその店に行って冷やし中華を食するのが楽しみだった
甘酸っぱい汁に麺固めにゆでていて、キュウリ卵焼き紅ショウガ豚肉が上に載っている、あの頃の冬は寒く、男たちは熱燗と一緒に食べていた
店は15人も入ると満杯の小さな空間で、そこを占領して大騒ぎ

ところがここ三年その店を案内する仲間が欠けたので、店のありかがわからず、いけないでいる
一般には「冷やし中華はじめました」と中華料理の店に張り紙が張られるのは梅雨に入ってからだ
上等な中華料理店にはないメニューだし、ほんまもんの中華料理店でもあまりない
ところが新宿のあるホテルの中華料理の店では、何ともうまい冷やし中華がでる。酢味噌と酢醤油の二種類を選べる。どちらも美味、当然梅雨に入ってすぐ行った。味が全く違う「どうして?」と聞いたらシェフが変わったというのだ、もうここには来れないな

チャ子ちゃん先生の冷やし中華の味の原点は「姑」の手料理。実家での夏はおソーメンだったので、中華系のもの、ラーメンも結婚して初めて口にした
姑は鳥ガラを煮立ててスープを取り、酢と醤油、それにみりんを加える、その加減は目分量というけど、この頃合いがいい。キュウリは塩でもんで切って氷の中に入れて冷やす、卵は塩と少量の砂糖を入れて焼く、姑の場合は鶏肉で塩ゆで、酒を少々入れる、紅ショウガも自分で作っている梅干の汁に漬けてあるので真っ赤ではない

この味と新宿のホテルの味がほぼ一緒だった。入谷の味はちょっと濃いけど真冬に食するというところが気に入っていた

チャ子ちゃん先生一人で店に入れないという習性があり、「冷やし中華始めました」という店に張られた紙を見ても素通りしていたが、昨夜は冷やし中華スキの知人が現れ、勇躍その近くの小さな店にはいった

なななんと!
美味しい、あの味だ。高級なホテルでの味とほぼ一緒。しかし味噌味は作ってはいないという。ここは鶏肉の代わりに豚肉っだった。なんか幸せ
コメント
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