夏になると浴衣を着たい人が増える
きものを着たいけどハードルが高い、浴衣だったら簡単に着られそう
そう思うらしい
しかしチャコちゃん先生は浴衣が苦手、むつかしい、さまにならない、なんだかやぼったくなってしまう
そんな感じで浴衣に手を出さないでいた
それと浴衣はお妾さんが打ち水して風呂上りに夕涼み用に着ている、この姿が究極の美しさ
他に
子供やお母さんたちが風呂上り花火に打ち興る時に着る
夏祭りの金魚すくいの時に金魚柄の浴衣を着る
旅館で着る(昔はホテルも浴衣だった)
盆踊りに着る
楽屋浴衣
お稽古の時の浴衣
確かにこう考えると浴衣を着る範囲はとても多い
浴衣もワンピースのような色や柄が増えて洋服感覚になった
しかし浴衣を着た姿は男も女も色っぽい
不思議な衣服だ
それで二日間着付け講座をした
自分自身が素早く着たいので、美しくきちんと着るというより、自分自身の体の骨や筋肉に気を止めて着ていくという方法をとる
帯結びもそう
いろんな形は自分が勝手に考案すればいい
しかしこの二つだけはしっかり覚えようという教え方
さらに紐結にも手首を返すコツがある
そういうコツは昔の日本の女はみんな知っていた
それを伝えているだけだが、教わる方に新鮮な驚きがある
頭で理解するのではなく
身体が動く、手が進んでいく
それが本来の着物の着方だとチャ子ちゃん先生は信じている