ろうそくに火をともすには「マッチ」がいい
子供のころ初めてマッチを擦って火をでたときの、怖さと興奮
マッチに火をつけるのは大人のやる事と思っていたので、自分ができた喜びはたとえようがない
その昔は火打石を使っていたのだろうから、マッチができた時の歓びはどんなであったろう
喫茶店に行くと必ずマッチが置いてあった
そのマッチのデザインが面白く、マッチ収集家まで現れた
マッチは小さい顔した宣伝マン
クラブやバー、旅館などのマッチを持ち帰った旦那が奥方に責められていた風景も昭和にはあった
マッチは小さな体で様々な、人間模様を見てきた
そのマッチが静かに消えた
デパートでは当然のようにロ―ソク用にはライターを勧める
ドラッグストアーはさらにガスボンベもローソクのそばに置いてある
神仏の道具を売っている店は寺町にある
そこをめがけて行ってもマッチはない、デパートと同じ
あるとき友が見つけた昔ながらの喫茶店で(喫煙の店)待ち合わせをした
何とカウンターにマッチの大箱が置いてある
「このマッチどこで買ったの?」
「インターネットで売ってますよ」
ああそういう時代なのだ、購入がまた面倒くさい(老人の証拠)
そしたらなんと、昨日文楽鑑賞の帰りに寄ったオペラシテ―の雑貨屋に
マッチがあった!
すかさず購入、しかし4個までという
今日は久しぶり巣鴨に友と出かけるので、ローソクとマッチを購入できるだろうと胸弾ませている