はりぶろぐ

鍼灸師のブログです。東京都国分寺市にて孔和堂鍼灸院を開業しています。
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灸頭鍼(きゅうとうしん)

2015-02-12 20:30:38 | 鍼灸
愛媛へ帰省する度に治療している患者さんが3人います。

1人目は祖母。若い頃から自分でお灸をすえてたのでお灸が大好き。鍼は苦手ということもあり、毎回お灸のみの治療をしています。


2人目は高校時代からの友人。
友人は子育て真っ最中ということもあり、毎回お子さんの動きを見計らいながら治療しています。今回はご家族の協力に加えて雪が味方をしてくれて、子供は外に元気に飛び出していったので、その隙に初めて灸頭鍼ができました!
彼女の体質や症状に合うやり方なので、いつかできたらいいなぁと思いつつ数年が経ち、ようやくできたので良かったです。

灸頭鍼とは、鍼をツボに刺した後、鍼の持ち手にもぐさのかたまりを付けて点火し、温める方法です。
身体の深部まで温める力があるとされています。
とても気持ちが良いので、施術中にうとうとされる方も多いです。
私も時々夫にしてもらいますが、身体の緊張が緩み、冷えが温かさによって取り除かれて、何ともいえないリラックスした気持ちになります。
冷え症の女性の患者さんには好評な方法なのですが、もぐさのかたまりが燃えていくため、近くに元気なお子さんがいたりする状況では安全に最後まで行うことが難しく、断念せざるを得ないこともあります。

友人にはたまにしか治療できないので、できる限り効果が長持ちするようにしたいですし、これからもタイミング良く灸頭鍼を行っていきたいです。


3人目は母。昔から腰痛持ちで、少し前に胃腸炎にかかっていたこともあり、今回は背中のツボが大きく凹んで元気がない状態になっていました。
そこで灸頭鍼の出番。治療が終わった後は凹みもだいぶ回復し、腰痛も改善したようで一安心です

灸頭鍼は鍼と灸の両方の力が同時に発揮される、素晴らしいやり方だと改めて思いました
コメント
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