はりぶろぐ

鍼灸師のブログです。東京都国分寺市にて孔和堂鍼灸院を開業しています。
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歩き疲れにもお灸

2015-11-12 09:34:40 | 鍼灸
先日は芸術の秋を堪能して大満足でしたが、歩き回った代償は、足と腰の疲労
久しぶりに足はパンパン、腰は重だるくなりました。

都心に出かけることは滅多にないので、もうひと頑張りして銀座のせんねん灸ショールームへも行きました。

せんねん灸はお灸をしたことのない方でも知っているようで、患者さんにお灸の説明をする時にせんねん灸の名前を出すとご存知の方が多いです。
ショールームでは、昔ながらのもぐさ各種、家庭でも扱いやすい台座灸、火を使わないタイプのお灸、といった様々な商品があり、手にとって見られるのがいいなと思いました。


サンプルを頂いたので、帰宅後、足三里に早速すえてみることに。
足三里というツボは、健胃・健脚のツボとして知られています。松尾芭蕉が奥の細道を旅する間、このツボにお灸をすえていたそうです。
胃腸の調子を調えて、足の疲れをとる効果があります。

数種類あるサンプルの中から、まだ試したことのない「みそきゅう湖国」を選びました。
温度設定がやや高めの商品なので、熱の刺激はかなりありました。
両足一つずつすえただけですが、足が随分すっきりと軽くなり、台座灸もなかなかいいものだな、と思いました。

夫も同じく足三里にせんねん灸をしたのですが、ツボの位置をしっかり押さえればかなり効果があるね、と言っていました。
ツボは体調によって位置が少しずつ変わるので、ツボを探すのに慣れていないと、その変化を捉えるのが難しいかもしれません。
目安としては、他に比べて凹んでいたり冷えていたりする場所になります。頭で考えるとより難しく感じるかもしれませんが、丁寧に触って確認していくうちに自然に指先で分かるようになると思います。

私は鍼灸治療の際にもぐさを使用するので台座灸はあまり縁がありませんが、患者さんが自宅でお灸する場合には台座灸をすすめています。
本当はもぐさの方が効果が高いのですが、ちょっとしたコツを掴むための練習が必要になりますし、失敗した時に火傷になるリスクも高いので、なかなか気軽にはすすめられません。
まずは手軽に続けられるのが一番、その点台座灸はベストな選択かと思います。

辛い症状がある時にセルフケアできると便利ですし、養生としてもお灸を日常生活に取り入れる方が増えると嬉しいですね

コメント
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