はりぶろぐ

鍼灸師のブログです。東京都国分寺市にて孔和堂鍼灸院を開業しています。
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弟来院、その後2

2019-06-06 21:35:58 | 鍼灸
先日、久しぶりに弟が来院しました。
 
2015年に頚椎ヘルニアを発症してから時々治療に来ていたのですが、前回来たのは一年以上前。そろそろ症状が悪化しているのではと思っていたところ、痛みがひどいから診てほしいと電話がありました。
(治療開始直後はこちら、その後の様子はこちらをご覧ください)
 
今回は頚よりも背中に強く痛みを感じているようで、思い当たる節はあるかと聞いたら、2日間ほぼ同じ姿勢でテレビを観続けていたとのこと。
それまでは割と調子が良く、油断していたとも言っていました。だから、せめて半年に1回くらいは治療を続けるようにと言ったのに・・・とつい小言を言ってしまいましたが、調子が良くなると治療間隔が空きがちになるのは何も弟に限ったことではありません。(男性には結構いらっしゃいます。)
身内を患者として診ていて難しさを感じるのは、こうした時についついきつく言ってしまうことと、患者である側も、まあ何とかしてくれるでしょ、みたいなゆるい感じになりがちになるところです。アドバイスをしても右から左といったことはしょっちゅうです。
 
いろいろ言いたいことはありましたが、プロとしてまず治療に専念することに。
背中に症状が出ている時は、たいていお腹側にも何らかの反応が出ていることが多く、弟の場合も筋肉が全体的に硬く緊張している状態でした。背中側の筋肉は肩甲骨の間から少し下にかけての緊張が強く、自覚症状としては深いところにコリがあるという感じでした。
弟は子どもの頃から猫背気味になることが多かったという記憶があり、今回、テレビを観ていた時の姿勢も同じような感じだったのかもしれません。
鍼の刺激に弱いタイプなので、できる限り少ないツボで改善するよう意識して治療しました。
結果としては、こちらの予想していた以上に痛みが取れ、本人もスッキリしたようでした。背中の痛みが緩和されたことで、これまで背中の痛みで隠されていた頚の違和感が出て来ました。そこで、翌週もう一度来院してもらうことにしました。
 
 
翌週来院した時点では背中の痛みはほとんどなく、頚は緊張した状態でした。
頚の症状が主訴ではありますが、生まれつき胃腸が弱い体質を考慮して、温める治療を中心に行いました。
これを機に半年に1回治療を受けることと、自分でできるメンテナンスとしてお灸をすすめました。面倒くさがるかなと思いましたが、案外あっさりと、お灸してみる、とお灸を買って帰りました。
 
自宅でお灸をすえるというのは根気も必要ですが、少しずつでも続けてくれたらいいなと思います。
コメント
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