今年も次第に冬の足音が近づいてきました。
この時期になると、唇が乾燥してリップクリームなどでの保湿をする機会が増える方も多いのではないでしょうか?荒れた唇にうまく口紅が塗れない経験をした方も少なくないと思います。
唇の乾燥が起きやすい原因としては、エアコン等の暖房によって乾燥した室内にいたり、寒い外気に当たったり、外側からの刺激によるものがまず考えられます。
しかしそれだけではないと東洋医学では考えます。
唇や唇周辺には胃腸など消化器の状態が特に反映されます。その人の体質に合わないものを食べていたり、合っていたとしても食べ過ぎていたりすると、胃腸が疲れて快適に働かなくなります。
いくら保湿をしても潤いが続かない場合は、一度食生活を見直して、今の自分に合った食生活に切り替えることをお勧めします。
・食事の量は腹八分目で。(→お腹が張った感じがしたり、食後眠気が起きたりしたら八分目を超えています。
・生野菜や生魚等、身体を冷やす食べ物を摂りすぎない。また冷蔵庫などで冷えたものをすぐに食べることはやめて、温め直してから食べる。
・よく噛んで食べる。
食生活を調えた上で、お腹周りを冷やさないように腹巻をしたりカイロを貼ったりするのもさらに効果的です。
その時々の体調に合わせて、必要な対策をその都度行う。当然のことでありながらも、慌ただしく日々を過ごすうちに忘れてしまいがちなことです。
唇が乾燥するのは些細なことかもしれませんが、身体が教えてくれる小さなサインとも解釈できます。見逃さないように養生すれば、大きな病につながるのを防ぐことにも可能となります。
本格的な風邪が流行り始める季節でもあります。早めの対応で少しでも快適に過ごせる工夫したいものです。