高い強度、製造簡単 医療など応用に期待
化粧品や歯磨き粉に使われる天然の粘土と、粘土をぱらぱらにする薬剤とをわずかに溶かした水に、新開発の有機高分子化合物を加え、混ぜること数秒。あっという間に水が固まり、98%が水の新素材の出来上がり!相田卓三東京大教授が生み出したのが、ゲル状の新素材「アクアマテリアル」。こんにゃくの500倍の強度や力をかけて変形させてもすぐに元に戻る性質、塊同士をくっつけやすいという特徴がある。ちょうネクタイの形をした有機高分子化合物がぱらけた粘土と粘土をつなぎ、3次元の微細な網の目構造をつくっている。ほとんどが水でできており、そして強く、また簡単に作れるため、手術で傷口をふさぐ部材にするなど医療分野への応用が期待される。将来は、プラスチックに替わる環境に優しい素材としての利用も視野に入れる。
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