米韓チ-ム がん化の危険排除
さまざまな組織に成長できるヒトの新型万能細胞「ips細胞」を、がん化などの危険性がある遺伝子やウイルスを使わずに作製することにハバ-ド大など米韓のチ-ムが5月30日までに成功し、米科学誌「セル・ステム・セル」に発表した。4月には米独のチ-ムが、同様の手法でマウスのips細胞の作製に成功していたが、ヒト細胞では世界初。米独のチ-ムと異なり化学物質も使っておらず、より安全な手法といえそうだ。マウスでの作製成功から1ヵ月あまりでの発表は、ips細胞研究の競争激化と国際協力の進展を物語っている。京都大の山中伸也教授が開発した手法は、皮膚などの細胞にウイルスに載せて入れた四つの遺伝子がタンパク質をつくり、ips細胞となるよう働く仕組み。タンパク質は大きすぎて人の細胞膜を通過できなかった。米韓チ-ムは、四つの遺伝子を“加工”し、つくったタンパク質が人の細胞膜を通り抜けやすいようにした。このタンパク質を新生児の皮膚細胞に何度も直接入れた結果、ips細胞ができたという。チ-ムは「新薬研究や病気の原因究明など、将来の再生医療により適した手法と言えるだろう」と協調している。
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