゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

朝の食卓<想像してごらん>

2008-08-13 14:00:00 | 日記・エッセイ・コラム

山音文学同人・上士幌=荒井 登喜子

「子供には、テレビゲ-ムを買い与えません」などと、ツンと上を向き、                          自慢げに話す親にはなりたくない。大人の傲慢のような気がするか                           ら。とは言っても、子供とテレビゲ-ムの関係は、とても難しいとも                            感じる。息子が居間でやっているテレビゲ-ムの画面を横目で見て                           いると、操っている主人公が車に乗り、いとも簡単に歩行者をなぎ倒                            してゆく。ひかれた歩行者は「ギャッ」とも叫ばず、「痛い」とも泣かず、                          血も出ない。「これは、まずいな」と私は息子の横に座った。歩行者                           が跳ね上がった。「イタタタタ・・・」。「血がドバドバ!」。ゲ-ムの中                           で倒れるキャラクタ-に合わせ、私がせりふをつけてたった。                               「もう・・・。母さん」                                                        息子がコントロ-ラを離さず言う。                                               「だって車に当たったら痛いし、血もでるでしょ」                                        いつもお笑い番組を一緒に見ていても、横やりを入れる母である。                            息子はあきらめ顔で、そのままゲ-ムを続けた。                                      後日、同じゲ-ムなのかどうかは分からぬが、息子は、がけから落下                          して体を打ちつけたキャラクタ-とともに「いてっ」とつぶやいた。                             子供も大人も他者の心の中を想像できるようになって、幸せに平和に                          生きてゆけるといいな。つくづく願ってしまう。

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