洋菓子製造「モロゾフ」も91年から パ-トを社員化、格差解消も
短時間正職員精度は、他業種でも導入されている。洋菓子製造・販売のモロゾフ(神戸市)は1991年から、育児を対象に短時間勤務制度を導入。母性保護や優秀な社員の定着・確保がねらいで、その後、対象を妊娠-産前休暇までの間や看護・介護に拡大した。社員約850人(昨年11月現在)のうち、この3年間で35人が利用した。さらに、優秀なパ-トタイマ-を正社員に登用する「ショ-トタイム社員制度」も2007年10月から導入。正社員と上級パ-トの格差を解消し、やる気を高めるのが目的だ。年間所定労働時間の範囲内であれば、1日の勤務時間を短くしたり、1週間の勤務日数を減らすなど自由に選べる。給与はパ-ト時の自給に加算があり、賞与も支給される。パ-トのうち、174人が登用された。両制度導入の結果、優秀なパ-トの離職が減ったり、ベテラン社員の退職もなくなるなどの効果があった。ショ-トタイム社員制度は人件費が課題となるが、同社は「従業員に安心して生き生きと働いてもらえる」と話している。
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