設置2年で700件
「薬の服用中、予期せず妊娠した」「妊娠中に風邪薬を飲んでいい か」。妊娠中の服薬と赤ちゃんへの影響の相談窓口「妊娠と薬情 報センタ-」が国立成育医療センタ-(東京都世田谷区)に設置 されて2年、相談件数は700件を超えた。情報センタ-は「悩んで いる人は、もっといるのではないか」と利用を呼びかけている。 情報センタ-は2005年10月に開設された。2年間の相談は、 てんかん、うつ病、統合失調症などの薬45%、風邪やインフルエ ンザの治療薬が17%、アレルギ-が8%。成分について世界中の 論文を検索、リスクを調べ、明確な根拠がないものは似た成分の薬 から判断している。「薬の影響がなくても、生まれる子の2~3%に 先天異常がある。リスクが上乗せされる薬もあるが、必ずそうなるわ けではない」と、情報センタ-の渡辺英美医師。リスクがあっても病 気の治療の利益が大きく妊娠中も飲んだ方がよい薬と、リスクを冒 してまで飲む必要がない薬。担当の中島研薬剤師は「この薬は使っ ていい、悪いの二者択一ではない。リスク情報を基に主治医と話し、 服用するかどうか判断をしてほしい」と強調する。相談する場合は、 情報センタ-のHPから問診票をダウンロ-ドし、印刷、記入して情 報センタ-に送る。
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