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重症薬疹

2009-10-06 14:28:00 | ニュース

「重症薬疹」判別 タンパク質発見

※重症薬疹 医薬品の副作用で皮膚や粘膜に諸症状が生じる重い薬疹。スティ-ブンス・ジョンソン症候群(SJS)や中毒性表皮壊死症(TEN)など。発熱や発疹(はっしん)で始まり、水疱(水ぶくれ)やびらん(ただれ)が広がり、壊死した表皮がはがれる。厚生労働省の資料によると、年間発症は100万人当たりSJSが1~6人、TENは0・4~1・2人。SJSは視力低下で目などに後遺症が残ることも。最重症のTENは死亡率20%。薬物アレルギ-の一つと考えられる。

北大研究班 診断キット開発に着手

北大大学院医学研究科皮膚科学分野(清水宏教授)の阿部理一郎講師(40)らの研究班が、風邪薬をはじめとする医薬品の服用などでごくまれに起こる重症薬疹を、血液検査で発症初期に通常の薬疹と見分けることが可能な、診断の指標になるタンパク質を世界で初めて突き止めた。6日付けの米内科学会誌で発表する。グラニュライシンというタンパク質。研究班はすでに、患者の血液中のグラニュライシンを測り簡単に診断できるキットの開発に着手。完成すれば、発症メカニズムが未解明で早期診断法の開発も進んでいない重症薬疹の後遺症の減少や死亡率の改善が期待される。研究班は、スティ-ブンス・ジョンソン症候群や中毒性壊死症といった重症薬疹の患者と通常薬疹患者、健康な人の計約70人の血中グラニュライシンの量を分析、比較した。その結果、重症薬疹患者では、水泡ができる前段階の皮膚が赤くなった通常薬疹と判別がつかない発症初期に、グラニュライシンが高い値になっており、通常薬疹患者は正常値であることが分かった。研究班によると、グラニュライシンはウイルス感染の細胞などを殺すのに必要なタンパク質。高い値の理由はよく分かっていない。研究班は、昨年発表された、重症薬疹の水泡にこのタンパク質が多く含まれているとの海外の研究論文に注目。診断に活用できないか研究を重ねていた。阿部講師は「早期診断に光明が見えた。キットが完成すれば、微量の血液から15分程度で診断できるようになるだろう」と話している。

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