猫の額ほどの自宅の庭にも、雑草が生えます。少し油断して放置 すると、汚らしい感じがします。世間さまと協調して、気持ちよく暮 らして行く上でも、最小限、目に付く身の回りのことの整理整頓は、 責任事項である。だが、この雑草とりが意外と労力と時間がかか る。したいことの雑念が沢山あったころの何年か前まで、その様な 行為に貴重な時間の浪費を感じたものです。そこで安易に、人に は無害等とのメ-カ-の宣伝に、農薬や殺虫剤の使用を考慮した ものです。だが手前勝手な考察が如何に悲劇的な結果をもたらす か?最近コウノトリの最後の生殖地だった、農業地帯でコウノトリ との共存の復活機運が起こり、昔の農法復活に取り組む人達の 話題がニュ-スされていました。何十年か前、農作地には行かな いよう、遊んではいけない場所になった。作業の効率化を図り、 定期的な大量の農薬散布の始りだった。
その結果田園には、微生物の生存は皆無となり、鳥も寄り付か ない。化学肥料との共生の食材は近年の環境破壊問題との関 連で、生産者自身の懐疑的思考が旧農法の復活へ、鳥との共 存体制へ移行したとの事です。誰もが知っておくべき基礎知識と して、一つは、食の連鎖です。植物は葉や実やその種や枯れ枝 や倒木材など等を腐葉土化しその恩恵を得た微生物が土地を肥 やし、植物へと還元し共存している。植物の種子が飛来し雑草化 したり、根が残っていることによって、生き生きと再生する。その 生命力を少し視点を変えて観察する。草木はその生存方法に 一定のメカニズムを備えています。大きく、生き生きと育って欲し いと、保護しているつもりで、何も手を加えないと、なかなか育た ない。ある一定の条件を満たして、刈り込んだり、花摘みすると 活きよい良く再生してくれる。山菜取りでベテランは、翌年も又新 たな萌芽を願って、芽は残して来ると言う。無知な素人は、後先も 考えず、根こそぎ採り尽くす。二度と再生することはない。後は植 樹だがこのことが如何に難事であるか、地球規模で考察してみる。 日々ものすごい量の熱帯雨林が消滅していると言う。熱供給(木 材燃料)の為に伐採され、根元から刈り取るため、還元しない。 無知と貧困のため、唯、次へ移動するだけ。二つ目は、生き物との 共存である。微生物からその他生物との共生である。そんな世界 の現状を認識したとき、庭に育つ雑草の生命力の神秘に愛おしさ と感動を覚えます。
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