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熊谷 達也/荒蝦夷

2009年09月21日 | 小説


熊谷 達也 著 

      「荒蝦夷(あらえみし)を読みました。



宝亀五(西暦七七四)年、陸奥国の北辺には不穏な火種がくすぶっていた。

陸奥を支配せんと着々と迫り来る大和朝廷

そして、その支配に帰属する、あるいは抵抗する北の民蝦夷(えみし)

動乱の地に押し寄せる大和の軍勢の前にひとりの荒蝦夷が立ちはだかった。

その名は呰麻呂(あざまろ)

彼が仕掛ける虚々実々の駆け引きの果て、激突の朝が迫る―。


8世紀の陸奥国。

征夷大将軍・坂上田村麻呂が東北を平定する少し以前、古代東北に繰り広げられた服わざるものたち叙事詩。

朝廷に帰順した蝦夷を「俘囚(ふしゅう)」、

帰順しないまでも友好関係にあるものを「熟蝦夷(にぎえみし)」、

まったく従わないものを「荒蝦夷(あらえみし)と区別していた。

大和朝廷に敢然と牙をむいたひとりの荒蝦夷

その名は呰麻呂

彼はいったい何を守り、何のために闘ったのか

この呰麻呂の乱の後、

蝦夷連合軍を率いて朝廷と戦った

阿弖流爲(あてるい)と母禮(もれ)の物語が

同著者の「まほろばの疾風(かぜ)です。

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