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東野圭吾/さまよう刃(やいば)

2009年09月18日 | 小説

東野圭吾 著 さまよう刃(やいば)」を読みました。



長峰の一人娘・絵摩の死体が荒川から発見された。

花火大会の帰りに、未成年の少年グループによって蹂躪された末の遺棄だった。

謎の密告電話によって犯人を知った長峰は、突き動かされるように娘の復讐に乗り出した。

犯人の一人を殺害し、さらに逃走する父親を、警察とマスコミが追う・・・


刑法は国家が犯罪者を裁くためにある。

国家は被害者になり代わって裁くわけではない。

そして、未成年者の凶悪犯罪はたとえ逮捕されても

被害者遺族が納得する刑を受けることはまず少ない。

なぜなら、未成年は更生の可能性が重視されるから・・・。

理論的にはそうだと理解できても、

被害者の心情に思いを寄せれば、何ともやりきれない。

正義とは何か。

誰が犯人を裁くのか


少年法や、犯罪被害者の人権について深く考えさせられる一冊

主演 寺尾聰で映画化。 10月10日公開予定。
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