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百田尚樹/フォルトゥナの瞳

2015年01月06日 | 小説

百田尚樹 著 フォルトゥナの瞳を読みました。



その若者には、見たくないものが視えた。

他人の「死」が。 「運命」が――。

幼い頃に両親と妹を亡くした木山慎一郎には、友人も恋人もいない。

一日中働き夜寝るだけの日々。

夢も自信も持てない孤独な人生だった。

その日までは――。


死が近い人の体が透けて見えてしまう瞳を持つ青年の話です。

目の前の人がもうじき何らかの原因で死ぬと判っていたら、果たして見ぬ振りが出来るのか・・・。

しかも、その人を助ける事によって、自分自身の命を減らさなければならないとしたら・・・。

仮に、その人を助けたとしても、その後、その人がどんな人生を歩むかは判らないのに・・・。

ん~、究極の選択! 

人間は一日に九千回の選択をしているそうですが、こんな能力が備わったら毎日悩んで暮らさなければなりません。

切ない話です・・・。

同じ透けて見えるのならば、もっと違う物が透けて見える能力が欲しい~?


この小説の満足度:☆☆☆

コメント
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