竜の道」を読みました。
矢端竜一は魑魅魍魎が蠢く裏社会の支配を目論んだ。
手始めに、株の業界紙を発行する新聞社に潜り込み、その乗っ取りに成功する。
億を超える金に群がるクズ共を冷徹に操る竜一は、大物ヤクザ・曽根村の信頼を勝ち取るべく、殺人にまで手を染める。
野心の塊のような竜一の疾走。
それは、双子の弟・竜二と交わしたある約束を果たすためだった…。 (上巻)
矢端竜二は、エリート官僚の世界に飛び込んだ。
兄・竜一との約束―ある大物実業家への復讐―を果たすために。
表と裏から攻めて、あいつを叩き潰す…。
第二、第三の殺しに手を染める竜一、企みを抱いてある女を篭絡する竜二。
金と欲が行き交う修羅の道を鋼の意志で突き進む双子が行き着く先は? (下巻)
この作者の作品を読むのは「天国への階段」、「海は涸いていた」以来、久々です。
前2作も面白かったですが、本作もなかなか面白い!
捨て子であった一卵性双生児の竜一と竜二。
廃品回収業者の義父母に拾われるが日々虐げられ、世間からは蔑みの目で見られていた。
そんな、クソのような人生とオサラバするために嵐の夜、竜一の身代わりを探し出し、養父母と一緒に燃やしてしまう・・・。
やがて、兄は裏社会の力を味方につけ、弟はエリート官僚としてそれぞれ裏・表の世界でのし上がってゆく・・・。
巨大暴力団組長、大物右翼、医療グループ会長、仕手集団・・・
様々な大物、曲者を巻き込み、欺きならが、双頭の竜が野望に向かって修羅の道を突き進む・・・。
ん~、ハードボイルドだぜ~!!
サクサク読めて、次のページをめくるのが楽しみでした。
早く続きが読みたい!
この小説の満足度:☆☆☆☆