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さだまさし/風に立つライオン

2015年02月19日 | 小説

 さだまさし 著 風に立つライオンを読みました。



1987年、熱い志と明るいエネルギーを持つ日本人医師・航一郎は、恋人を長崎に残し、ケニアの病院に向かった。

劣悪な環境で奮闘する航一郎の前に、激しい銃創を負った少年兵・ンドゥングが現れる。

心を開かないンドゥングだったが、航一郎の熱さ優しさエネルギーを受け、少しずつ変わっていく。

そして、遂に医師を志すことを決意するまでにいたる。

しかし、その後、航一郎に哀しい運命が訪れ――。

2011年3月、医師となったンドゥングは、津波に襲われた石巻を訪れる。

そこで出会った避難所明友館のリーダー・木場に航一郎の面影を見る。

木場と共に被災者に寄り添うンドゥングは、ある日、かつての自分と同じような目をした少年に出逢う……。



アフリカ・ケニアで国際医療活動に従事した、実在の日本人医師をモデルに作られた、さだまさしさんの名曲「風に立つライオン」(1987年)。


この曲に感銘を受けた俳優・大沢たかおさんの熱意に応え、さださん自らがこの同名小説を書き下ろしたそうです。


私はこの歌を聞いた事がなく、この小説を読み終えてから初めて聞きました。


歌の背景を知っているだけに余計に心に響きました。


小説の方はアフリカの僻地医療で奮闘する主人公の医師航一郎の姿を 周囲の人々からのインタビュー形式で語られます。


周囲の人々の話から航一郎の人となりが徐々に明らかになっていきます。


さらにケニアの戦場病院の状況や子どもたちが少年兵になったいきさつなど、その厳しい現実に胸が痛くなります。


人の命だけでなく心まで救うのが「医師」という職業。


まさに、”仁”ですね~!


その”仁”の精神が一人の日本人からケニア人へ、そしてケニア人から逆に日本人へと受け継がれていく過程に感動を覚えました。


遠い異国の地で一人奮闘した医師がいた。


その姿はまるで”風に立つライオン”・・・


”ガンバレ”は相手に言うことではなく、自分を奮い立たせるための言葉。。。


”ガンバレ~!” が心に沁みます!


三池崇史:監督、大沢たかお:主演、映画『風に立つライオン』は3月14日(土)公開です。




この小説の満足度:☆☆☆☆ 

コメント
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