翔る合戦屋」を読みました。
天文19年(1550年)、夏。
武田の信濃への侵攻は、ますます激しくなっていた。
村上、小笠原、遠藤を中心とした信濃勢と武田晴信との戦いの火蓋が、ついにきって落とされる。
真田幸隆、仁科盛明など名だたる豪将がせめぎ合うなか、石堂一徹は、再び天下という夢に向かって動きだす。
「若菜と天下を二つながらに我がものとしてみせようぞ」。
「哄う合戦屋」、「奔る合戦屋」に続く合戦屋シリーズの最終巻です。
本作の前篇に当たる「哄う合戦屋」は、五百名の仁科勢の追撃を石堂一徹が六蔵とたった二人で死を決して立ち向かう場面で終わっていました。
ん~、この終わり方・・・あの名画「明日に向かって撃て」とダブりますね~!
「明日に向かって撃て」の続編はありませんでしたが、本シリーズではいっかりとその続きが書かれています。
何とか窮地を脱した一徹は遠藤家に戻り、再び合戦の地へと向かう!
勇猛かつ智略に長けた一徹の戦いぶりには毎回思わず唸らせられます。
また、戦国時代の武将の生き様といったものもリアルに伝わってきました!
史実に基づき、その中で架空の人物である石堂一徹等をあたかも実在した人物の様に巧みに織り込んで読ませる作者の力量に拍手です!
続々編にも期待です!!
この小説の満足度:☆☆☆☆