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ニュー・シネマ・パラダイス

2021年08月28日 | 映画

「ニュー・シネマ・パラダイス」を観ました。





シチリアの小さな村で青春時代を過ごし、現在は映画監督として成功をおさめローマで暮らすサルバトーレ。

ある日の深夜、地元にあった映画館「パラダイス座」の元映写技師アルフレードの死の知らせが届く。

彼の脳裏に、「トト」と呼ばれた少年時代や多くの時間を過ごした「パラダイス座」、アルフレードとの友情がよみがえってくる・・・。



1989年第42回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で、審査員特別グランプリを受賞。

この作品を観るのは4回目? 忘れた頃にまた観たくなる不朽の名作です。

登場する小さな映画館「パラダイス座」は、シチリア島の小さな村の中心に位置する広場にあり、教会を兼ねています。

時代は第二次世界大戦終結直後。 誰もが貧しく、楽しみといえば映画を観る事だけ。

そんな時代の映画館と映画好きな少年トトの成長が描かれています。

Hさんもこの映画と同じように小さな村で育ちました。

そして、村には1軒だけ映画館も兼ねた小さな劇場がありました。

その劇場では村祭りなどの行事に合わせて旅回りの演劇一座の公演や映画が上映されました。

誰もが楽しみにしている村の一大イベントでした。

当然、劇場内は満員で座席と座席の間の通路にも茣蓙を敷いて座っていました。

更に両側の通路にも立ち見の客で一杯でした。

この映画を観るとあの頃を懐かしく思い出します。

そんな幼少期の影響もあって、上京してからも休日には名画座によく通いました。

古い名作を2本立てで安い料金で観る事ができました。

よく通った名画座の一つに「佳作座」があります。

飯田橋の外堀通り沿いに建っていた映画館で、ここでも立ち見の時がありました。

佳作座は1988年4月に閉館しましたが、今でもHさんの青春の1ページとして残っています。

コロナ禍の中、映画業界も苦境に立たされています。

あの昔のような熱気は果たして戻ってくるのでしょうか。。。

そんな事を思いながら電車の中でiPadを片手にダウンロードした映画を観ているHさんでした。

コメント
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