去年の十一月以来ぷっつりと姿を見せなくなったミサゴ。
今年も十一月初めから連日野多目池に通ったが、まったく姿を見せず、あきらめかけていたミサゴ。
それが、十二月に入って、突然、現れた。
でも、上空を舞いながら池の様子を窺うと、魚を捕らないまま、すぐにどこかに飛び去った。
上空を舞うミサゴの写真は今まで飽きるほど撮っている。
魚を捕獲して、足で掴んで飛んでいるところが撮りたい。
とはいえ、久しぶりのミサゴ。
上空を舞うミサゴとの再会を喜びながらシャッターを切る。
この日から、ミサゴの捕食シーンを撮りに再び野多目池に通う。
でも、ミサゴは姿を見せるようにはなったものの、上空を舞うだけで水には飛び込まず、どこかへ飛び去ってしまう。
魚がいないので諦めて去っていくのか。
そうだとしたら、そのうちまた来なくなるかもしれない。
野多目池に到着した時、ミサゴが上空を舞っていた。
「お、いた!」と思う間もなく、突然、ミサゴが水に飛び込んだ。
あわててカメラリュックからカメラを取り出す。
カメラを構えて撮影できる状態になった時は、既に遠くへ飛び去っていく後ろ姿だった。
水には飛び込んだが、魚は掴んでおらず、捕獲に失敗したらしい。
それでも、水に飛び込むところを久しぶりに見た。
水に飛び込んだというのは、魚がいたということなのだろう。
やがて、別のミサゴがやってきた。
間の悪いことに、ちょうどフェンスがあるところに僕はいた。
フェンスが邪魔になってミサゴが狙えない。
もたもたしているうち、ミサゴが水に飛び込んだ。
なんとかミサゴを捉えようとするが、やっぱりフェンスが邪魔だ。
そのうち、ミサゴは空高く上昇し、はるか遠くへと飛び去った。
なんでフェンスのところにいる時に来るんだ!と恨めしく思いながら、遠く小さくなって飛び去る姿を撮る。
この写真を拡大したのが、これ。
魚を捉えている!
つまり、ミサゴが魚を捕獲して飛ぶシーンの撮影が期待できるってことだ!
ヨシ!