今年の桜は満開になってから散り始めるのが早い。
だから、ひょっとしたらもう見頃を過ぎてるかもしれないと思いながら、草場川に行ってみた。
すると、はたして見頃を過ぎていて、かなり花が散ってしまっていた。
でも、片道980円も高速料金を払ってやってきたのだ。
夕暮れの光でごまかして撮る。
川に落ちた花びらがくるくる回るところをスローシャッターで撮る。
暗くなってからのライトアップでごまかして撮る。
とりあえず、一見まだ少しはマシそうな桜並木を撮り、それから夕日がらみで撮る。
花びらは川にたくさん落ちていたが、あまり動きがなく、スローシャッターで狙えそうなところは見つからなかった。
ライトアップを撮ろうと、ほかの人に気を使いながらいったん位置を決めたが、左側にコンクリートの人工物が入ってしまうし、川の流れが途切れて全然構図がよくない。
そこで、右寄り、川の中央寄りに位置を変えたが、斜め後方にカメラを持った若い女性がいたので、「ここ大丈夫ですか」と聞いた。
すると「多分、画面に入ってくるのでダメです!!!」と思いもかけぬトゲトゲしい強い口調。
驚いて顔を見ると、性格がキツそうな顔立ちだった。
ファインダーを覗きもしないで断定するのか。
空想会話
「私は前からここにおるとに、あとからおっさんが前方に来るなんてとんでもなか」
「そやけん、ちゃんと邪魔にならんかどうか聞いたとやろうが。あんな言い方せんでもよかろうもん」
仕方なく元の位置に戻り、撮ったのがこれ。
このあと何枚か撮ったが、もともとしょーもない構図なので、引き上げることにした。
歩き始めてすぐ、追いかけるように「スミマセーン」の声。
いやな予感的中。「スマホで写真を撮ってくれませんか」
見ると、さっきの女性とはうってかわって、優しげで穏やかで性格が良さそうな美女二人。
勿論、応じてあげたことは言うまでもない。
2シーンを2枚ずつ、背景と二人の位置関係(ライトとの重なり)を配慮して撮影。
写真を確認してもらうと、けっこう喜んでくれていた。
最近のスマホは、暗くてもよく写ることを痛感。
川沿いに駐車場に向かうと、駐車場近くもライトアップがされていた。
帰りは下の道で帰るつもりだったが、遅くなると毎晩必ず一本見ている映画タイムに支障をきたすので、高速で帰った。
往復の高速料金1,960円。
それに見合う満足感がない。
金額的においしい食事が一食できる。それとも、おいしい日本酒が一本買える。
この夜は、ポール・ニューマンの「ハスラー」を見た。