2番目の子の長女が生まれてからはビデオで撮るようになったが、それまでは8mmフィルムで動画を撮影していた。
撮りためた8mmフィルムを映写機でスクリーンに映し、それをデジタルカメラで録画してデジタル化しよう。
とずっと思いながら、時間と労力を要すると思われることから、いつのまにかかなり長い歳月が流れていた。
しかし、ここにきて、終活に向けての整理の意味もあって、ついに実行に移すことを決意した。
最後に8mmフィルムと映写機を利用してから多分40年以上は経っていると思う。
ずっと段ボール箱の中に仕舞われていた映写機を取り出すと、見た目は綺麗だった。
コンセントをつなぎ、スイッチを入れる。
かすかにモーターのような音はするが、回転すべき部分が回転しない。
ランプが切れているのか、光を放出しない。
懸念していた通り、やっぱり壊れていた。
ちなみにこれは8mmフィルムの編集機器で映写機と一緒に保管していた。
映写機が壊れているってことは8mmフィルムが見れないってことだ。
全部で10本ある8mmフィルムのリールは、20代の独身時代、結婚、新婚時代、長男誕生までを収めている。
わが夫婦の結婚式を収めたリールが2本あり、それぞれの父親が撮ったものだ。
長年の経年劣化でフィルムが傷んでいるかもしれないし、画質が著しく悪化しているかもしれない。
遥か遠い昔のことで、どんな映像があるのかはほとんど記憶にない。
いっそ捨ててしまおうかとも思ったが、せっかく今まで保管してきたのでやっぱり捨てるのは惜しいとも思う。
ネットで調べると、8mmフィルムを見る方法は二つあった。
一つは映写機のレンタルだが、映写機自体古いものであるため、長時間使用やリール巻き付け不具合等により壊してしまう可能性があるので、やめた方がよさそうだ。
もう一つは業者にDVD化を委託すること。
業者はいくつかあったが、もともと8mmフィルムのメーカーであった富士フイルムが最も信頼出来て良さそうなので、こちらに依頼することにした。
発注してから出来上がるまで2ヶ月かかるが、40年以上放置していたものなので2ヶ月ぐらいなんてことない。
申込から数日後宅配便でサービスパックが届けられ、リールを梱包して発送した。
いざ発注してみると、たいして期待してなかった8mmフィルムにどういう映像が写っているのか興味が湧いてきた。
特に結婚式の映像なんて「怖いもの見たさ」のような・・・