標準レンズの帝王と言われるオールドレンズ CONTAX Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 MMJ で久しぶりに撮ってみた。
カメラは Canon EOS 5D Mark IV 。
このレンズは、シャープさと、やわらかなボケ味が共存するということで、オールドレンズのなかでも人気が高い。
ってわけで、このレンズの持ち味とされるボケを生かすため開放絞りf1.4 だけで撮ることにしている。
f1.4は被写界深度が浅いので正確にピントをあわせることが重要になる。
しかもマニュアルであわせるので、これがなかなか大変。
ファインダーでピントをあわせるのは近視、老眼、乱視の目にはつらい。
背面モニターの拡大機能を使ってピントをあわせる。
背面モニターは測距点を自由に動かせるのも便利。
晴天であれば、f1.4なのでISO100での高速シャッターとなり、モニターを見ながら手持ちで撮れる。
コスモスは風が吹くと大きく揺れる。
一輪の花のクローズアップを撮ろうとカメラを構えた途端、それまで吹いてなかった風が吹き始める。
風が収まるのを待っていても風はなかなか収まらず、それどころか諦めろと嘲笑するかのように風が強くなる。
諦めて歩き始めると風がやむ。
また元の場所に戻って再チャレンジしようかと思う。
でも、多分、またカメラを構えた途端、風が吹き始めるのではないかと思う。
結局、その場を立ち去る。
というのがコスモス撮影で今までもよくあるパターンで、今回も何度もそのパターンとなり、そのたびに「またか」と苦笑するしかなかった。
同じ花をCanon EF70-200mm F2.8L IS II USMで撮ってみる。
絞り開放f2.8のボケが気に入っている望遠レンズだ。
CONTAX Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 MMJ
Canon EF70-200mm F2.8L IS II USM
CONTAX Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 MMJ は中古品「並」レベルを5万円で購入。
Canon EF70-200mm F2.8L IS II USM は発売開始間もない頃に20万円で購入。
写真にこの値段差は出てないような・・・
弾みで、CONTAX Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 MMJ を装着した Canon EOS 5D Mark IV を持って近所の花壇に行ってみた。
ミラーレスが主流になって、カメラもレンズも高額化しており、それをプロでもない一般の人が普通に購入しているのにはびっくりさせられる。
今年8月に発売された EOS R5 Mark II は60万円であり、価格.comのデジタル一眼カメラ人気売れ筋ランキングの第1位となっている。
今月発売予定のフラッグシップ機 EOS R1 はなんと98万円もするのに、けっこう注目を集めているようだ。
EF70-200mm F2.8L IS II USM と同じスペックのミラーレス用レンズ RF70-200mm F2.8 L IS USM は35万円と高額化している。
さらに今月発売予定の RF70-200mm F2.8 L IS USM Z は45万円!
こんなに高額であっても、価格.comには購入予定や検討中などのコメントが入っており、裕福な人達が増えたんだなあとつくづく感心する。
最新鋭の高額機材で写真を楽しむ人たち、かたやフィルム時代のオールドカメラやオールドレンズで写真を楽しむ人たち、対極的だ。