くに楽

日々これ好日ならいいのに!!

宋の女流詩人 朱 淑真

2009-09-17 15:59:37 | 四季おりおり
  秋夜          秋 夜

夜久無眠秋気清   夜久しくして眠る事無く秋の気配清し 

燭花頻剪欲三更   燭花 しきりに切って三更にならんと欲す

舗床涼満梧桐月   舗床涼は満つ梧桐の月

月在梧桐缺処明   月は梧桐の缺けしところに在りて明らかなり

詩の意味
秋の夜長に寝付かれず、秋の気が清々しい。
灯火の芯を幾度と無く剪っているうちに、いつしか三更になろうとしている
敷きのべた寝台は、ひえびえとした涼気が満ち、桐の木の影がくっきりと映る
仰ぎ見れば、月は桐の葉の間から明るい光をそそいでいる。