黄昏が近づくとフクロウは飛び立つ準備を始めます。暗闇で木に激突。最近は夜目、遠目が効かなくなって来ました。
黄昏れたフクロウ
映画、モンテーニュ通りのカフェ
パリに憧れ、田舎から出てきたジェシカはモンテーニュ通りのカフェに職を得る。この由緒あるカフェは本来、男性しか雇わないのだが、このあたりで3日後に演奏会、舞台の初日、オークションが重なっていて人手が足りなかったという事情があったのだ。
彼女は持ち前の明るさと、ウエイトレスの制服という武器を持って、色々な葛藤に苦しむ演奏家や、女優、資産家などと交流を深め、心を開かせていくという話。
ジェシカをセシール・ド・フランスが演じている。「スパニッシュ・アパートメント」でも見ているのだが、あまり印象に残っていない。今回は魅力たっぷりで、赤い制服が可愛い。
コレクションをオークションにかける資産家を「輝ける女たち」で似たような役どころであったクロード・ブラッスールが演じている。今回も非常にいい味を出していてこの映画の魅力はセシール・ド・フランスとクロード・ブラッスールの魅力にあると思っている。
また、小道具としてブランクーシの彫刻、接吻が上手に使われている。これはシリーズとして製作されていて最近ではフィラデルフィア美術館展で展示されていた。
最近の流行なのだろうが日本人のレポーターが出てくる。虚飾の中での演奏に疑問を抱き始めた世界的ピアニスト、ジャンに対し無邪気に「好きな動物は何ですか」などと聞いている。これが欧米から見た日本のジャーナリストのイメージなのだろうと思うと納得することもあるが、残念な気もする。
劇中のコンサートで演奏されるのはベートーベンのピアノ協奏曲5番、皇帝。ピアニストの奥さんがこの曲を聴いて涙を流す。確かに効果的な音楽の使い方だ。そういえば、たしかカセットテープしかもっていない。映画館を出た足でHMVへ行きCDを購入した。ベートーベンのピアノ協奏曲1番から5番まで入った3枚組みのCDが1680円、このインフレの時代、安い。
「モンテーニュ通りのカフェ」は洒落ていて、気持ちの良い映画だ。残念ながら現在は公開館数が少ないが、今後公開する劇場が増えてくるようだ。もし見る機会があれば見ることをお勧めする。
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