黄昏が近づくとフクロウは飛び立つ準備を始めます。暗闇で木に激突。最近は夜目、遠目が効かなくなって来ました。
黄昏れたフクロウ
国立新美術館、モディリアーニ展
モディリアーニは20世紀初頭に活躍した、ピカソやマティスと同時代の画家だが、早く亡くなったこともあり、評価は低い。それでも美術館展などでは必ずパリ派の一人としてユトリロのそばなどに展示されることが多かった。しかし最近になって再評価する動きがあり、展覧会が頻繁に行われている。
彼はもともと彫刻家を目指していて、彫刻家ブランクーシの影響を受けている。最近の映画「モンテーニュ通りのカフェ」で効果的に使われた彫刻、接吻の作者がブランクーシだが、単純化された線はアフリカ彫刻の影響を強く受けている。
従って、モディリアーニもアフリカ芸術の影響を強く受けていて、2001年のMoMA展に展示されていた人間の頭部の彫刻は、縦に引き伸ばされていてアフリカの仮面を思わせるものであった。
今回の展示ではカリアテッドと題された作品が10点以上展示されている。彫刻のための下絵のようなものだが、今まで良く見ているモディリアーニとは違い、単純で力強い線が心地よい。
その後、健康を害したモディリアーニは彫刻を諦め、絵画に向かった。その絵画にもアフリカ彫刻の影響を残していて、単純化された線と表情の無い仮面のような顔は強烈な視覚効果を狙ったものである。
開館して1年半のこの国立新美術館、4回目の訪問になる。そのたびに思うのだが、この美術館、地下鉄直結というアクセスが良いのが気に入っている。そして一番良いのはとても見やすいということだ。ひとつの作品を遠くから見て、近くから見てということができる。広さが広いこともあるが、展示に工夫をしているからかもしれない。もしかすると金曜日の夜に出かけるからかもしれないのだが、、、、
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