産婦人科医として成功したキャサリン(ジュリアン・ムーア)は、
大学教授の夫デビッド(リーアム・ニーソン)と一人息子マイケル(マックス・シエリオット)と3人で、
人が羨むような幸せな生活を送っていた。
だが、それは表面だけで、彼女の心はいつしか孤独と焦燥に蝕まれていた。
ある日、夫の携帯から、教え子との浮気を疑わせるメールを発見。
心に湧き上がった不安を抑えられなくなった彼女は一計を案じる。
偶然知り合った、若く美しい娼婦クロエ(アマンダ・セイフライド)にデビッドを誘惑させ、
夫がどんな行動を取ったか報告させることにしたのだ。
しかしクロエは、キャサリンの言いなりになるような素直な女ではなかった。
次第に内に秘めていた魔性を発揮し、キャサリンの心の隙につけ込んで恐ろしい罠を仕掛けてくる。
やがて、クロエに翻弄されたキャサリンと家族の平和な日常は、
ガラガラと音を立てるようにもろくも崩れてゆく……。
(goo映画より)
観てきました、『クロエ』。
久々にサスペンスフルな愛憎劇を観ました。
かつては魅力的な女性であったと自負があり、セレブリティな生活を送る奥様にとっての老いは
どれくらい怖いものだろう。
夫婦間が冷めていくのは、どんな夫婦にも訪れる事だとは思うけど(自分もなw)
旦那様をまだまだ愛していれば、それは寂しいでしょう。
さらに子どもが一人息子。
これは娘を持っている場合と大分違うと思われ。
家族の中で女性性が自分だけっていうのと、
生んだ瞬間からピチピチの可愛い女の子が家にいるのとでは覚悟が違うw。
お母さんになった時から勝負はついていて、
年を取る事を怖がってちゃ生きて行けませんよ( ̄^ ̄;)
それはさて置き、キャサリンにとっては“夫が浮気してるかも”と疑った瞬間から
冷静でいられなくなってしまってます。
自分自身のキャリアも積んで、人も羨む理想的な家庭を築いてきてるわけですから、
しっかり理性が働く女性のはずが、老いという一点に縛られ、ドツボにはまっていきます。
夫の行動を探るために利用した娼婦クロエに、逆に嵌められたと分かった瞬間、
ちゃんと夫に自分自身の心情を話す事ができたんですが、
クロエの方が黙っちゃいない!
旬なアマンダ・セイフライド。
『赤ずきん』も可愛かったけど、若い娼婦もカワイイなぁ。
最初にトイレで会話した時から彼女はキャサリンをイイと思ったんではないですか。
「男って…」と言いながら泣いてたんですから、
男は商売であり、もううんざりってとこですかね。
そんな女性から話を持ちかけられたんですから、乗りますよね。
ラストはちょっと驚いたけど、クロエは本気だったのね~。
でもこの映画、時々ツッコミ入れながら観てしまいましたw
ダンナは浮気してたとしても、ちゃんと帰ってくるし、家はオシャレな豪邸だし、何が不満なんだ!とか、
夫婦生活が無いなんて50も過ぎりゃ普通だ!とか、
自分の仕事も順調そうじゃないか!とか、
「鏡に映った自分を見ると、こんなんじゃもう誘えない…」(確か?)って
ジュリアン、君なら十分誘える!とか、
「こんな家もうイヤだ!!」うわっこの息子、こんな恵まれた暮らしして
いい年してイヤなら自立しろ!とかw
貧乏人の僻みでした~、ヽ`( ̄Д ̄*)、ヽ`…(汗