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好きなことだらけさ…

『もうひとりのシェイクスピア』

2013年01月18日 | 映画 洋画

16世紀末。エリザベス一世統治下のロンドンの街では演劇が盛んになり、
市民も貴族も芝居に熱狂していた。
ある日、オックスフォード伯エドワード・ド・ヴィア(リス・エヴァンス)が、
サウサンプトン伯(ゼイヴィア・アミュエル)に連れられ、評判の芝居を見にやってくる。
作者はベン・ジョンソン(セバスチャン・アルメストロ)。
鮮やかな芝居に感心するエドワードだったが、芝居の途中でエリザベス一世の宰相、
ウィリアム・セシル卿(デヴィッド・シューリス)の兵が現れて上演を中止させ、劇場は大混乱となる。
セシルは、老いたエリザベス(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)の後継に
スコットランド王ジェームスを据えようとしていた。
エドワードにとってセシルは義父だが、彼はチューダー朝の王たるべき者が後継であるべきと考えていた。
エドワードが庇護するサウサンプトン伯とともに
“エリザベスの隠し子”と噂されるエセックス伯も強力なチューダー朝派で、
セシルは彼らをエリザベスから遠ざけようしていた……。
16世紀半ば、若きエリザベス(ジョエリー・リチャードソン)は、オックスフォード家に招かれ、
エドワードによって書かれた芝居を見る。それから間もなく父を亡くしたエドワードは、
ある密かな理由からセシル卿に引き取られて英才教育を受け、文武に秀でた美しい青年へと成長。
やがてエリザベスはエドワード(ジェイミー・キャンベル・バウアー)を男性として愛するようになる。
女王とエドワードの恋愛に危険を感じたセシルは、エドワードを宮廷から追放。
だがエリザベスはエドワードの子を身ごもっていた。エドワードはセシルの娘と結婚を強いられ、
以来彼は望みを失い、屋敷の書斎に篭ってばかりいる生活を送るようになった……。
牢に捕われていたベンを助けたエドワードは彼を自分の屋敷の書斎に招くと、
自分が書いた戯曲を君の名で上演して欲しいと申し出る。
エドワードが渡した戯曲は「ヘンリー5世」。半信半疑で役者たちに戯曲を渡したベンだったが、
ローズ座での上演は大好評。興奮した観客は作者の登場を要求するが、
その時、ベンの機を先んじて、芝居に出ていた役者ウィリアム・シェイクスピア(レイフ・スポール)が
舞台に進み出て自身が作者であると名乗り出る……。
(goo映画より)

ローランド・エメリッヒ監督作品ということで、どうかなぁと思いながら観に行きましたが
これは良かったです!
『インデペンデンス・デイ』がダメだった自分。
その後のヒット作は観てないので何にも言えないんですけどねw

“シェイクスピア別人説”ってそそりますよね~。
監督が10年以上も前から撮りたかった作品だそうで、
なかなか気合いの入った作品になってました。
まず導入部が上手い!!
語りでデレク・ジャコビを登場させ、如何にもシェイクスピア作品を舞台で演ずるように始まり、
最後もちゃんと彼を出しておしまい。
本編は次から次にイギリスの俳優さんが出るし、
んんー、シェイクスピア~!!

コスチューム・プレイの映画は好きですが、
最後のツメがよろしくなくて残念な作品が多いんですが、
これは最後までしっかり引っ張りましたね。
そしてさすがエメリッヒ監督、あの時代のイングランドを見事に再現してました。
今回は映像は凄いけど退屈~とは思いませんでしたよ。

シェイクスピア別人説+宮廷の愛憎渦巻く世継ぎ問題と見応えあるロンドンの街並み、
そして衣装の数々。
エリザベス1世とオックスフォード伯の若かりし頃の映像も随所に織り交ぜながら
進んでいくストーリー。
(エリザベスは親子で若い頃と老齢になってからを演じていたんですね。)

期待しないで行った分、とても面白かったです。