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混沌の先には

2020-06-08 04:23:19 | 日常
睡眠中の夢は眠りが浅い時に見るらしい。
確かに夢を見ながらこれは現実ではない、夢だと自覚する時もある。

でもそう言い切れる程の100%でなく多分70%~80%で
完全にそう言い切れない部分でそう信じたいと願っているだけなのだ。

殺人とかもう取り返しのつかない重大な犯罪や大きな事故を起こしたり
してしまう時なんかはもう必死で頼むから夢であってくれと夢の中で
懇願してしまうのである、まあ普通の小市民の感覚だね。



悪い夢にうなされて目が覚めたなんて経験は大なり小なり誰にでもあるだろう。
もう15年くらい前の夢で当時PRIDEで活躍していた
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラに戦いを挑まれた時には本当に怖かった。
ノゲイラを知らなくてもあの皇帝ヒョードルに劣る体格で何度も互角の勝負を重ねた
ブラジル出身の寝技が得意なファイターである。
格闘ファンなら当然知っている者も多いだろう。
相手になるどころか何故そういう状況になるのかさえも判らないまま、
いきなり抱きつかれて絞められた。

ここが夢でなく現実なら瞬殺間違いないのに弄ぶかのように
ジワジワと首が締まって息が出来ない。
もう必死で脱出しようとして振りあげた手の甲をベッドの枕側にある合板に
嫌と言うほど叩きつけた痛さで夢から生還出来たのだった。


前回の続きに戻ろう。
マトリックスのようだと書けばお前はネオに扮するキアヌ・リーブスみたいな
カッコいい男かと突っ込まれるだろうが言いたい部分はそこではなく、
映画の場合はトリニティだとかモーフィアスのような仲間が登場し、
彼らの目的の為にという動機が面白さだったり感動を生むのであるが、
私の場合少なくとも今回の夢の中では全くと言ってよいほど仲間はいない。

また何故この状況があるのか今はいつの時代なのか、
何処に向かえば良いのかなんてのを夢の中で一所懸命に考えて悩んでいた。
判ったのはおそらく日本国内の何処かだろうという程度の認識だけ。
勿論自分自身の存在意義やあの特殊な能力についても全く不明のままだ。

今度の場面はどこかの都市の繁華街の裏通り。
周囲には高層ビル群が立ち並んでいるが自分がいる通りは人通りがない。

気がつけば視線のかなり遠くからちょっぴり派手目なファッションに身を包んだ
若い女性数名がこちらに向かってくるのが見えた。6、7名いただろうか。



その中から上下とも黒のレザースーツを纏った一人が進み出て正面に立った。
何故か明らかに敵意があるのが判る。
腰を少し屈めた体勢から気功のようなオーラをこちらに出してきた。
それは煙のように見えたが邪気がもの凄い。

このままじっとしているのは流石に躊躇われ、
咄嗟にこちらもドラゴンボールの悟空の「かめはめ波」ように念を込めて
手を突き出すとその邪気も何とか彼女の体に押し戻すことが出来た。

いきなり場面が変わると今度はまた見たこともないような広さの
飲食店でナイトクラブ風でもありサパークラブのような間接照明の店だった。

とにかく自分の席とテーブルを挟んだ向かいの席はどちらも長さが
数百メートルはあるだろうかというくらいの長さで
着座状態から場面は再開されているがこの席に座るには背もたれ部分を
跨がって乗り越えなければ座れないだろう。

また私の向かいに座って楽しそうにしているのは先程対決した女性陣なのだ。
彼女たちの誰も全く面識がないのは勿論、全員見覚えのない者達だった。
私が誰で向こうはどういう連中なのかを確かめようと思った瞬間、
その中の一人、今度は胸元が広く空いたドレスを着た娘が真横に座っている。

突然その女性が自分の胸元に手をかけると
ドレスの上半身部分がパッと消え露わな姿が目に入る。

そこには隙間がないくらいギッシリと描かれた見事なタトゥーが入っていた。
思わず自然に手が伸び触れようとしたその瞬間、
指には一切の弾力も感触もなく剥離を起こした塗料のように
ドロドロと溶け崩れていったのである。



何がなんだか訳の判らん状態になるしかない。
もう本当は「ギャ~~。」と叫びたいレベル。
子供の頃のお化け屋敷での恐怖の数十倍の怖さ。

この後に場面は変わったはずだが、
この辺りから色々と考えるのも疲れ果て、もう段々とどうでも良くなり
投げやりな気になったくらいしか記憶も定かではなくなっていた。

単に「オンナ」には気をつけろという神のお告げなら
素直に聞く耳は持っているつもりだがあまりに手が込み過ぎて
十分に理解できたとは思えない。

続きが気にはなるが果たして見れるかどうかも保証の限りではない。
何かあれば報告はさせていただこう。

夢には叶えたい希望や理想という意味もあるが別に幻みたいな側面もあり、
睡眠中に見る夢はそちらに近いのではないだろうか。
また人と夢が合わさると「儚い(はかない)」とも読める。
繊細で脆くて悲しくもあるが何処か故郷の山、川のような懐かしい気もするのだが。

(今回はおしまい)