秘書検定 77*日本の資格・検定 AWARD 2019

2019-09-17 | 秘書検定

 『日本の資格・検定 AWARD 2019』

「総合ランキング部門」で、「秘書検定」が第1位になりました


 秘書検定が目指すのは「人柄育成」。

相手に「感じがよい」という印象を与えられる人柄を目指す検定試験です。


 私は専門学校で講師を務めていますが、「感じのよい人」を学生に説明する際、

「道を尋ねられることが多い人」と伝えています。

知らない町で道に迷った時、どういう人に「ちょっとお尋ねしますが」と声を掛けるか?

スーパーの袋を提げた、いかにも地元の主婦というタイプなら道は知っていそうですが、

必ずしも「感じのよい人」ばかりとは限らず、話し掛けづらいまますれ違うこともあります。


 「表情」「態度」「振る舞い」「言葉遣い」「話し方」などが「感じのよい人」。

これは「雰囲気」のようなものですので、言葉で説明することが難しく、

ましてや数字で表せるものではないのですが、身につけたら一生の財産になります。


 第119回「秘書検定」の受付が始まりました。(受付期間 9月2日~10月9日)

就職を控えた学生さんは履歴書に記入できますし、

準1級や1級まで進めば面接試験がありますので、就職面接の練習にもなるでしょう。

一般の方でしたら、知識や所作の「自己流」や「見よう見まね」を見つめ直す機会です。

 
 少しずつ秋の気配が感じられるこの頃。

熱い紅茶でも淹れて、「秘書検定」を学んでみませんか?


     
     日本橋 福徳神社となり 森の風鈴小径(9月23日(祝)まで)


     
     ゆく夏を惜しむ秘書にゃんこ 東京プリンスホテル 日本料理「清水」 


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秘書検定 76*面接試験の準備はお早めに

2017-09-02 | 秘書検定
 第113回 秘書検定の受付が始まりました。

次回 第114回(平成30年 2月) は 2級・3級のみ実施されますので、

1級・準1級を目指していらっしゃる方は、是非この機会に!とお考えでしょう。


 第113回の筆記試験は 11月12日(日) に行なわれます。

筆記試験に合格すれば面接試験を受けることになりますが、

筆記試験の合否が通知されてから筆記試験までは、あまり日数がありません。

ちなみに私が受験した時は、筆記試験が11月10日で、合格通知が12月10日。

そして面接試験が行なわれたのは 1月12日でした。

ただでさえ慌ただしい年末年始に、もちろん毎日の仕事や雑事もあり、

秘書検定の面接準備に時間をかける余裕など、ほとんど無く過ごしたものです。

  第113回 秘書検定 1級・準1級 面接試験日程


 「まだ筆記試験も受けていないのに面接なんて・・・」 と、お考えにならず、

筆記試験勉強の傍ら、是非この時期から面接準備を始められることをお勧めします。

と申しますのも、頭で覚えたり理解したものが点数に反映される筆記試験と異なり、

面接試験の 「審査のポイント」 は、

態度・振る舞い・話し方の調子・言葉遣い・物腰・しぐさ・身なり など であり、

それらのポイントが、

きちんとしている・丁寧である・明るく生き生きしている ことが合格の基準となります。
(秘書検定 HP より)

つまり 審査のポイントを身につける ことが大切です。

そして、身につけるには、やはり 時間が必要 です。


 当ブログでは、この度 秘書検定関連の項目に通し番号を付けました。

「秘書検定1*はじめまして」 から 今回の 「秘書検定76*面接試験・・・」まで、

どうぞお目通しになり、お役立ていただけましたら幸いでございます。


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秘書検定 75*『立ち居振る舞い』 (14)ノック

2015-11-02 | 秘書検定
 “ knock ” を英和辞典で調べますと、「(戸や窓などを)ノックする」 と出ていて、

国語辞典で 「ノック」 と引きますと、「入室の許可を求めて戸を叩くこと」 と載っています。

「ノック」 を一言で表わす熟語はないものかと探しましたが、見当たりません。

たしかに、襖にしても障子にしても、日本の建具は紙と木で出来ていますから、

同じ箇所を何度も叩きますと、紙が傷み、やがて穴があいてしまいますので、

昔から 「ノック」 に該当するような言葉や所作は無かったのでしょう。

その代わりと言いますか、西洋の と違って、声や物音が完全には遮断されませんので、

襖や障子を開けるときには、「失礼します」 「入ります」 などと 声を掛けますし、

の時代劇などでは、殿方の を合図に芸者衆や仲居さんが入り、宴が始まります


 子供の頃に住んでいた家の玄関は、木の枠にすりガラスがはめ込んである引き戸でした。

2枚の引き違い戸の重なる部分に鍵穴があり、鍵を差し込んでグルグル回して施錠

出入りする度に鍵をかけるのも面倒で、戸締りするのは、家族全員が外出する時と夜のみ

当時は呼び鈴もありませんでしたので、来客や友人はガラガラと開けながら 「ごめんください」


 そんな昭和の子供が 「ノック」 を知ったのは、 でした。

中の人も外の人も、2回叩くだけで質問と答えを伝え合える、シンプルで合理的な合図。

それがいつの頃からか、「2回はトイレ」 「国際的には4回」 「間を取って3回」 などと言われ始め、

専門学校の授業でも、「秘書検定の筆記試験に、ノックの回数に関する出題はありますか?」 とか、

「就職試験では、面接室のドアを何回ノックすればいいのでしょうか?」 と聞かれたものです。

秘書検定に関しては、3級から1級までかなりの数の過去問題や例題を解いてきましたが、

何回なら正解とか、何回では間違いというような回数に関する出題は、私の知る限り有りませんし、

就職試験においても 「他の点は申し分ないが、ノックが2回だから不合格」 ということはないでしょう。

ただ、これは強く印象に残っているのですが、秘書検定1級の面接試験を受けた際、

面接室まで私たちを案内してくださった係の方は、ゆっくりはっきり 3回ノック していました。


 0回 つまりノックせずに開けるということ。

これでは中に居る人を驚かせてしまいますので、 もし空室と分かっていても、必ずノックしましょう。

中に人が居て が開いている場合は、「失礼いたします」 と声を掛けて入室するのもよいでしょう。

 1回 ではノックなのか物音なのか分かりませんし、聞き逃してしまうかも知れません。

としますと、日本人同士の感覚では、2回~3回 が良さそうですが、

私は、叩く回数よりも、間の空け方と音の方が、ノックの印象を決める と考えています。

たとえば同じ2回にしても、1回目と2回目の間を空けずに立て続けに叩きますと、

中に居る人も、そして叩いた本人も気が急いてしまいますし、それが3~4回なら尚更です。

かと言って間を空け過ぎては、何だか不気味に聞こえてしまいます。

音が小さすぎては聞こえませんが、逆に叩き方が強すぎますとイライラしているように聞こえます。

指1本の第二関節で叩くのと、4本指を折って 指先の第一関節で叩くのとでも音は変わります。

もちろん、ドアの材質や厚さによっても、音の大きさや伝わり方に違いがあるでしょう。

職場の応接室や会議室などに、お客様を案内したり を運ぶ機会のある方は、

どのくらいの強さや間隔で、ドアのどの位置を、どの指で何回くらいノックすれば、

お客様に良い印象を持っていただけるか、同僚の方と確かめてみてはいかがでしょうか?


お読みくださいまして、ありがとうございます。 
ドア(先日の前川國男邸です)を1回ノックしていただけますと嬉しいです

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秘書検定 74*『気になる言葉遣い』 (8)「~(さ)せていただきます」 ②

2015-09-02 | 秘書検定
 お客様などに対して使ってしまいがちな 「~ (さ)せていただきます」

おそらく気を使って相手を立てているのでしょうが、

最近は誰に気を使い、誰を立てているのか、よく分からないような使い方を耳にします。


 名刺を差し出しながら、「総務課長をさせていただいております ○○と申します」
                「プロジェクトを担当させていただいております ○○でございます」

 電話の名指し人が不在のときに、「本日 ○○は、お休みさせていただいております」


その会社で受け継がれている決まり文句のようなもので、上司や先輩が使うのを見聞きするうちに、

自然と口にするようになり、やがて自分の言葉遣いとして定着したものと思われますが、

謙虚に聞こえる一方で、自社を立てているようにも聞こえ、私などは違和感を覚えてしまいます。

たとえば創業者や名誉会長のような、社内とはいえ雲の上の存在の方に挨拶を行なう場合などは、

自社を立てる言い方も間違いではないでしょうが、他社の人には他の言い方の方がよいでしょう。


  名刺を差し出しながら、「総務課長の ○○と申します」
                  「プロジェクトを担当しております ○○でございます」

  電話の名指し人が不在のときに、「本日 ○○は休んでおりますが、明日は出勤いたします」
             


 テレビで芸能人の記者会見を見て、思わずクスッと笑ってしまうことがあります。

 「○○高校に合格させていただきました」
 
 「○○大学を卒業させていただきました」

これではまるで、困難な状況だったところを、学校側に配慮してもらったような印象を与えてしまいます。

多忙な芸能活動と学業を両立させたのでしょうから、胸を張って 「合格しました」 で良いのですよ


 同じく芸能人の話題として、インタビューや文書で、こんな言い表し方を聞いたことはありませんか?

 「このたび婚約させていただきました。お相手は一般の方で、○年前よりお付き合いさせていただいておりました」

いやはや、あまりの喜びに敬語の向かう先を間違えたのか、婚約に漕ぎ着けるまでに紆余曲折があったのか

それにしても、婚約者ともなれば身内も同然ですから、「させていただく」 「お相手」 「方」 はいかがなものかと。

いえいえ、人の幸せにケチをつけるつもりなど毛頭ないのですが、ここはひとつストレートに、

 「このたび婚約いたしました。 相手は芸能人ではありません。 ○年前より交際しておりました

と言った方が爽やかなような・・・それでは素っ気ない?? ま、いいんですけどね



 「私は、新郎と同じ部署で働かせていただいております ○○と申します」

私が出席した結婚披露宴での、新郎の上司の自己紹介ですが、新郎は社長御曹司というわけではなく、

いえ、仮にそうだとしても、「新郎と一緒に仕事をしております」 の方がスッキリと耳に届きます。

祝辞にも、新郎の人柄や仕事ぶりについて、エピソードを交えた褒め言葉が盛りだくさんでしたが、

おそらく職場ではこんなに褒められたことはないでしょうから、新郎も照れ臭かったことでしょう。

とはいえ、結婚式は人生の晴れ舞台であり、列席者全員で新郎新婦を最大限に立てる場面ですので、

このような 「させていただきます」 の使い方も褒め言葉も、祝福する気持ちの表れなのですよね。



 目や耳にする機会の多い 「させていただきます」

私は気になりつつも、あまり目くじらを立てないようにしているのですが、

それでも、これだけは気をつけた方がよいと思う使い方は、「言わせていただきます

ご本人は謙虚な気持ちで言っているのかも知れませんが、けんか腰に聞こえてしまいます。


 「させていただきます」 が口癖になっている方、「こう言っておけば間違いないだろう」 とお考えの方、

たしかに便利な言葉ではありますが、他の言い方の方が話の内容がストレートに伝わったり、

「いたします」 にした方が相手にとって聞きやすかったり、気遣いを感じてもらえることもあります。

企業の面接試験が始まり、第107回 秘書検定の受付も開始されました。

初対面の方や目上の方と話す機会を前に、使い方をいま一度、振り返ってみてはいかがでしょう。


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秘書検定 73*『気になる言葉遣い』 (7)「~(さ)せていただきます」 ①

2015-08-28 | 秘書検定
 新しい機器の使い方について、説明会に出席したときのことです。


「ただいまから説明会を始めさせていただきます。

私は、進行役を務めさせていただきます ○○と申します。

項目ごとにご説明させていただきました後、ご質問の時間を取らせていただきます。

それでは、お手元にお配りさせていただきました資料をご覧ください」

 
 とても謙虚な方なのでしょうが、こうも連発されると耳障りで、

謙虚さを通り越して、卑屈にも慇懃無礼にも聞こえてしまったものです。


 このところ、目や耳にする機会の多い 「 ~ (さ)せていただきます」

ある辞書には、

「自分の行為が相手の許容の範囲にあるという、へりくだった遠慮がちな気持ちを表す。

しばしば相手に配慮しながら、自分の一方的な行動や意向を伝えるのに使われる」

また、「敬語の指針」 には、

「ア)相手側又は第三者の許可を受けて行い、

イ)そのことで恩恵を受けるという事実や気持ちのある場合に使われる」 と書かれています。

両方を合わせてみますと、

「自分が恩恵を受けるとき、相手の許可を得るために、へりくだって使う言葉」 といったところでしょうか。

たとえば職場の先輩が持っている資料を、自分も読んで、知識や情報を得たいと思えば、

「私も読みます」 ではなく、「私にも読ませていただけますか?」 と尋ねますよね。

これなどまさに、

「資料を読むという恩恵を受けるとき、先輩の許可を得るために、へりくだって使う言葉」 でしょう。

気になるのは、辞書に載っている、

「しばしば相手に配慮しながら、自分の一方的な行動や意向を伝えるのに使われる」 という文で、

この使い方が便利だったためか、どんどん広まってしまったように思われます。

冒頭の 「説明会」 を進行役の立場で考えてみますと、説明も配布も、いちいち許可を得る必要はなく、

その度に恩恵を受ける程のことでもないでしょうから、へりくだって言おうとするためなら、

丁寧語の 「です・ます」 や謙譲語である 「いたします」 を使った方が、この場面に相応しいと思いました。


「ただいまから説明会を始めます。

私は、進行役を務めます ○○と申します。

項目ごとにご説明いたしました後、ご質問の時間をお取りいたします。

それでは、お手元にお配りいたしました資料をご覧ください」

この方が全体的にスッキリとして、話し手も言いやすく、聞き手にも伝わりやすいと思いませんか?


 さて、「させていただきます症候群」 という現象まで巻き起こしている言葉ゆえ、一度では語り尽くせず、

次回も続けてお話しさせていただきます・・・いえいえ、お話しいたします


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