中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

モジュール化のメリット、デメリットとは?

2015年03月15日 04時00分51秒 | 2014年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「2014年版ものづくり白書」の 115ページ「図 131-8 新興国市場の伸び」をみましたが、今日は115ページ「図131-11 モジュール化の対処方針(最終製品向け別)」をみます。

下図によりモジュール化の対処方針をみると、自動車、産業用機械、電気機械のいずれにおいても「積極的にモジュール化に取り組んでいく」に対する回答の割合が高いことが分かります。

白書はモジュール化によるメリットとして、①同じモジュールをブランドやクラスで共有することにより様々な車種の開発を効率化することが可能、②部品共通化により発注ロットが増加し、サプライヤー間の競争が促進される、③モジュールが共有化されることによって組立も効率化し、工場のライン/治具等も共有できるといったことが挙げられる。

一方で、サプライヤー間の価格競争が激化する可能性とともに、①特定部品に不具合があった場合に、リコール対象のモデル数も増加してしまう、②部品レベルでの技術変化に迅速に対応できるのかの懸念がある、③製品の差別化が困難になる可能性がある等のデメリットもある、としています。

このようにモジュール化は最終製品組立企業にとってメリットが多い反面、部品ものづくり企業においてはサプライヤー間の競争に打ち勝たねばならず、その上、リコールまでは至らないとしても何らかの品質問題が発生したら、経営に甚大な影響を与えることが想像できますね!

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