第42作目、最後の作品です。
愛知県豊橋市
解説は、「葛飾北斎 富嶽三十六景 解説付き」から引用しました。
富士の眺望を売り物にした「不二見茶屋」です。
「不二見茶屋」は吉田宿にあり、東海道34番目の宿場で現在の豊橋です。
一幅の絵画のような窓枠で切り取られた富士を、旅の女二人は縁台に座って
茶屋の 女将に説明を聞き、優雅に眺めています。
二人を乗せてきたと思われる駕籠かきは、汗をふき、草鞋を木槌でたたいて
います。「お茶つけ」の看板の下に「根元吉田ほくち」とあります。根元と
は「元祖」という ことでしょう。
少しアップしました。
原画です。
北斎最後の作品となりました。
人物の様子を実態に近いように作ることに専心しましたが、最後に失敗を
発見しました。
それは、サイズが大きくなりケースに入らなくなってしまいました。
これで、2件目ですね。
でも、作り直しをしない主義でこれで完了です。
さて次のシリーズ、どうしよう?