第35作目の遠江山中です。
静岡県西
遠江国(静岡県)の山中で、巨大な材木が対角線に配され、支える柱の三角の
間から 富士を望む、という北斎ならではの構図です。
材木の上に乗って懸命に鋸を挽く男、あるいは材木の下から背をそらせ、 大鋸を
挽く男。
その下では、鋸の目立てをする男。その男に子供を背負った女が弁当を届けに
来ました。
そんな風景の中で、膝小僧を抱えた子供が見守っているたき火から黒煙が舞い
上がって いきました。
まるで龍が富士を巻き付け襲い掛かっているようです。
空は、雲一つない青空です。
少しアップしました。
原画です。
解説は、「葛飾北斎 富嶽三十六景 解説付き」から引用しました。
http://fugaku36.net/
作ってみたかった作品です。
真ん中にある太い材木を上下から鋸で切る構図を作るのが精一杯で、支柱の
間からの富士が見えなくなってしまいました。
空の雲と昇る煙も面白く作りました。
『閑斉様のこの作品…どう見ても木の上に乗って刃物?を引いてる……(原画を見て)…マジですか!?
』※初めて知りました。
構図が構図で、しかも立体が何よりも生きるダイナミックな光景。雲もくるくると可愛らしいアレンジ。”空の雲と昇る煙も面白く作りました。”
”作ってみたかった作品です。” 閑斉様ご本人が願った物が叶ったのも何よりですし、
一閲覧者として、見て良い意味で『興味深い作品』、改めて作者たる閑斉様と作品及び記事に…大きな感謝を!! 良い物を見せて頂きました!
ものすごく早起きか、朝帰りか・・、どちらだろうと要らぬことを思いました。
いつもより掲載写真のサイズが大きくなっていて、アレっと思いましたが、まぁいいかと。
北斎の大胆な天才的構図でした。
煙の色調をもう少しラジュエーションできればよかったですね。
折師様の「感謝!」に感謝します。