「―これはあれですか、曜日の関係でこんなに長く?」
「そうなんですよ、5日間なんて、、、」
「たいへんですよねぇ」
「いえ、お客様が喜んでくださるならと考えていますが、どうなることやら」
「ですよねぇ、バイトさん増員とか?」
「わたしくどもも、初めてのことですので、、、」
「シフト、組みづらい?」
「(笑顔で頷く)」
ケンタッキー町田駅前店で、クリスマスのパーティバーレルを予約してきた。
レジ横に、予約状況のカレンダーが貼り出されている。
それを見ると、まだ真っ白。つまり町田市民では(おそらく)第一号の予約者である。
この予約状況は(たとえは悪いが)エボラウィルスなどの感染状況に似ていて、ひとつ○印がつけば数日後にはふたつに、ふたつがよっつに、よっつがやっつにと増えていき、12月に入ると隙間がなくなっていくのだった。
今年の12月は21日が金曜、22日が土曜、23日が日曜、メインとなるはずの24・25日が月・火曜となっていて、ケンタッキーはこの5日間すべてをキャンペーンにあてている。
そのことをレジ横カレンダーで知り、上に書いたような質問を投げかけたのである。
随分とフレンドリーな会話だって?
もう常連だしね、こっちもそのつもりだし、向こうの対応も「なんとなく」VIPなのだった。
そういうのがちょっとうれしいわけですよ、マニュアルづくしのファストフードで、マニュアルでは成り立たない会話を展開出来ることが。
その昔、『すき家』でバイトしていたころ、日曜の朝に必ずビールと牛皿を頼むジジイが居た。
必ず頼むことが分かって以降、自分はジジイが入店すると「オーダー入る前なのに」ビールの栓を抜き、着席と同時にビールをテーブルに置くようにした。
店長には怒られたけれど、ジジイ、モノスゴうれしそうだったよ。そういうものなんだよ、マニュアル馬鹿め!
まぁいいや。
自分と会話をしたのはたぶんチーフのおばさんで、いちばんの顔馴染み。
予約は控えを用意したりと色々時間を要するので、その間を埋めるため話しかけたのである。
チーフ(たぶん)は控えを自分に渡すと、
「もうご存知だとは思いますが、当日はレジではなく、2階でお渡しになりますので、そのまま2階にいらしてください」といった。
この「もうご存知だとは思いますが」ということばでさえ、うれしい。
チキンマイスターみたいだし。
こんなこと? を、もう20年も続けているが、大きな変化がふたつあった。
ひとつはチキンの入ったバケツがプラスチック製から「単なる厚紙」に変わったこと。
プラスチックだと色んな「再利用」が出来るのだが、これはエコの観点からそうしたようなので文句はいえない。
もうひとつは、早期予約の特典が「えらく」増えたこと。
昔はなんにもなかったと記憶するが、次回注文時から使える無料券のほかに、異常に安いクーポン券とか、旅行や商品券の当たる応募葉書なんかもついていて、
そうだよな、チキンだけならスーパーやコンビニでも買えるし、専門店とはいってもチキンだけで勝負するのはたいへんなのかもな、楽な商売なんてないんだな・・・と勝手に感情移入し、
予約だけのつもりで入店したのに、結局は10ピースほどテイクアウト注文してしまったのだった。
マイスターはマイスターで、つらいのである。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『にっぽん男優列伝(172)小林桂樹』
「そうなんですよ、5日間なんて、、、」
「たいへんですよねぇ」
「いえ、お客様が喜んでくださるならと考えていますが、どうなることやら」
「ですよねぇ、バイトさん増員とか?」
「わたしくどもも、初めてのことですので、、、」
「シフト、組みづらい?」
「(笑顔で頷く)」
ケンタッキー町田駅前店で、クリスマスのパーティバーレルを予約してきた。
レジ横に、予約状況のカレンダーが貼り出されている。
それを見ると、まだ真っ白。つまり町田市民では(おそらく)第一号の予約者である。
この予約状況は(たとえは悪いが)エボラウィルスなどの感染状況に似ていて、ひとつ○印がつけば数日後にはふたつに、ふたつがよっつに、よっつがやっつにと増えていき、12月に入ると隙間がなくなっていくのだった。
今年の12月は21日が金曜、22日が土曜、23日が日曜、メインとなるはずの24・25日が月・火曜となっていて、ケンタッキーはこの5日間すべてをキャンペーンにあてている。
そのことをレジ横カレンダーで知り、上に書いたような質問を投げかけたのである。
随分とフレンドリーな会話だって?
もう常連だしね、こっちもそのつもりだし、向こうの対応も「なんとなく」VIPなのだった。
そういうのがちょっとうれしいわけですよ、マニュアルづくしのファストフードで、マニュアルでは成り立たない会話を展開出来ることが。
その昔、『すき家』でバイトしていたころ、日曜の朝に必ずビールと牛皿を頼むジジイが居た。
必ず頼むことが分かって以降、自分はジジイが入店すると「オーダー入る前なのに」ビールの栓を抜き、着席と同時にビールをテーブルに置くようにした。
店長には怒られたけれど、ジジイ、モノスゴうれしそうだったよ。そういうものなんだよ、マニュアル馬鹿め!
まぁいいや。
自分と会話をしたのはたぶんチーフのおばさんで、いちばんの顔馴染み。
予約は控えを用意したりと色々時間を要するので、その間を埋めるため話しかけたのである。
チーフ(たぶん)は控えを自分に渡すと、
「もうご存知だとは思いますが、当日はレジではなく、2階でお渡しになりますので、そのまま2階にいらしてください」といった。
この「もうご存知だとは思いますが」ということばでさえ、うれしい。
チキンマイスターみたいだし。
こんなこと? を、もう20年も続けているが、大きな変化がふたつあった。
ひとつはチキンの入ったバケツがプラスチック製から「単なる厚紙」に変わったこと。
プラスチックだと色んな「再利用」が出来るのだが、これはエコの観点からそうしたようなので文句はいえない。
もうひとつは、早期予約の特典が「えらく」増えたこと。
昔はなんにもなかったと記憶するが、次回注文時から使える無料券のほかに、異常に安いクーポン券とか、旅行や商品券の当たる応募葉書なんかもついていて、
そうだよな、チキンだけならスーパーやコンビニでも買えるし、専門店とはいってもチキンだけで勝負するのはたいへんなのかもな、楽な商売なんてないんだな・・・と勝手に感情移入し、
予約だけのつもりで入店したのに、結局は10ピースほどテイクアウト注文してしまったのだった。
マイスターはマイスターで、つらいのである。
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明日のコラムは・・・
『にっぽん男優列伝(172)小林桂樹』