Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

初体験 リッジモント・ハイ(24)

2012-11-16 00:15:00 | コラム
団地族になって7年が経つ。
高齢ではなく中年の単身者というのは少ないから未だ「浮きまくって」いるが、そこそこ、いや、かなーり居心地がいいな、問題起こして出されないかぎり、ずっとここでいいかなと。

事故物件として入居したときは、家賃2万2千円。
3年が経ち「その特典」が終了したあとは、4万5千円。

特典なしとはいえ、都下2Kで5万円を切る―というのは、やっぱり安い。さすが公社である。

面白いのは・・・
前アパートの家賃は4万7千円、前々アパートは7万円という具合で、引っ越す度に安くなっているところ。
徐々に不景気になっている、貧乏になっていることの証明になっている気もするが、
そんなわけで今回のテーマは、初めての「独り暮らし」というか「部屋借り」。

トップ画像は『砂と霧の家』(2003)という映画で、家を持つことの切実さを極端? な形で表現した力作である。
日本人のほとんどが「ぬくぬく生きてるなー、自分」と思ってしまうほど深刻なテーマを扱っているのだが、衣食住の要となるものだから、その「ぬくぬく」のためにも、住処って大事。
なにがあったかは色々だろうが、そんな住処を放棄し公園などで暮らすホームレスにとって、これからの季節は堪えるだろうなと思う。
よく通る(歩行者用の)トンネルを寝床にしているホームレスが居るけれど、どこかから拾ってきたであろうキッタネー毛布に丸まり、じっと動かないでいるもの。

まったくの無関係だが、そのトンネルは最近「市」による塗装が入って、随分と明るい感じになった。
それまではヤンキーどもの落書きが激しく、女子がひとりで歩くには勇気が要るような雰囲気だったし。
が、ちょうど一昨日のことだった、一歩目で異変に気づいたが、ヤンキーどもが再びスプレーで落書きしやがったのである。

アートと呼べるほど美しかったり斬新であったら、少しはマシなのだけれども。
バスキアやチンポムが、びっくりするような。

しかしその落書きは街でよく見かける「古っ!」なものだった。

こういうやつね、

なんだろうね、あれにはルールとかフォーマットとかあるのだろうか、

もう古いと思うんだけれど。
新しいことをしようよ、新しいことを。


まぁいいや。
上京してすぐ7万円のアパート(調布市)に住めたのは、朝日新聞の奨学会が家賃を出してくれたからである。
新聞奨学生は学費のほかに住処、朝食・夕食の補助も受けられるわけで、さらに13万円前後の給料も出たのだから、総合すると月給30万円くらいもらっていたことになる。
有難い制度だが、現在、新聞少年・少女は希少だとか?

つまり18歳のころに住んだアパートは「初の独り暮らし」ではあるものの、「初の部屋借り」とはいえない。
部屋借りの初体験は、奨学生を卒業した20歳の春のこと。

調布から都心へ向かうのではなく、さらに都下へと分け入り? 多摩市と町田市の境界線あたりに位置するところに引っ越す。

緑の多さは、アパート前で撮ったこのショットだけで分かってもらえるだろう


さて、ここを選んだ理由とは・・・。

つづく。


※念願のマイホームが、欠陥住宅だったら・・・という、米国産のコメディ『マネーピット』(86)より、最も笑えるシーンを。
トム・ハンクスの笑いは大袈裟に見えるかもしれないが、ほんとうに哀しくて馬鹿馬鹿しくなったとき、ヤケクソでこんな風に笑うのかもしれない。




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明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(25)』

コメント (3)
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