Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

BODY

2012-11-15 01:24:45 | コラム
「父さんはこれから喪中用の葉書を作るけど、光永は気にしなくていい、その必要があるのならば、いつものように“ちょっと変わった”年賀状を作るといい」

というメールが、とーちゃんから届く。
叔父が亡くなったからね。

喪中とかこだわらないタイプであり、そのつもりだったので、すでに年賀状を数十枚購入している。


10代のころは「めんどくせっ」と思っていた年賀状作成だが、パソコンで作るようになって、これが楽しめるようになった。
といって凝ったものを作るというわけではなく、中央に大きめの画像をひとつ、左右あるいは上下にコメントというか、その年の、自分なりのキャッチフレーズを記す・・・というシンプルなものである。


去年はこんな感じで

一昨年はこんな感じ


風景ではなく顔でもない、身体の部位どこかひとつを強調したもの―というのが、いかにもフェティッシュな自分らしいとは思うが、
新年早々、美しくもないBODYのパーツ強調写真を目にしなければならない友人知人は、たまったものではない、、、のかもしれない。
しれないが、毎年楽しみにしてくれるキトクなかたも居るわけで。

さあて、今回はどこを写そうかなって話である。

最有力は自慢の? 無駄に厚い胸板なのだが、正月からヌードはさすがにNGだろう。
これまた自慢の? 火傷を負った右脚を強調・・・というのも考えたが、元旦にケロイド痕を見て喜ぶひとなど居なかろう。

坊主をアップにして「初日の出」のように写す―というのは悪くないと思ったが、撮りかたによっては注釈つきにしないと意味が伝わらないかもしれない。

だいぶ時間があるし、ゆっくり考えることにしよう。


通知表からアルバム、年賀状にいたるまで、ほとんどの思い出を引っ提げて上京してきた。
手元に小学生のころにもらった年賀状があるが、ホラ吹きで友達が少なかった・・・という割には、そこそこの枚数をもらっていたんだなー、なんて。
ほとんどがクラスメイトからだが、こういうやりとりで「友達だよね? 俺たち、友達だよね?」などと確認しあっていたのかもしれない。

そのなかに初恋の相手、石川陽子ちゃんからの年賀状があった。

「今年もいっぱい、オススメの小説を教えてください。私が知らない小説をまっき~が読んでいるというだけで、すごく悔しいからです」

なにをいっちゃっているんだ。
陽子ちゃんと会話が出来るよう、背伸びして、かなり背伸びして大人っぽい小説に手を出していただけなのにな。
意味が分からないのに「これ、いいよ」なんつって。「うちに二冊あったから、ひとつあげるよ」なんつって、買ったことを悟られないようにプレゼントしたりなんかして。

我ながら阿呆だなー、それでいて、ちょっとかわいいなー。
こういうヤツがどういう青春を送れば、「勃起してきたから、いまエッチしよう」というようになるのだろうか。


ともあれ。
こういうノスタルジーに浸ることが出来る年賀状って、いい慣習だと思うのだ。


※BODYから想起する曲といえば、やはりこれ




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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(24)』

コメント (4)
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