Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

ふたつの同窓会

2013-01-16 00:15:00 | コラム
地元の隣町に住む同級生、村山くんからもらった年賀状に、

「来年は同窓会です。気が重い・・・」

とあった。

中学の同窓会(同級会)は4年に1度、ちょうど冬季五輪が開催される冬に企画される。
村山くんは第1回目からの、総幹事なのだった。


そりゃ、そうだわな。
こっちは楽しみにしているだけだが、幹事はそんな気分じゃないだろう。

幹事好きを自称する自分、しかし規模の大きなものでも、三十人程度の壮行会くらいしか経験したことがない。
学年全体がメンバーなんて、なにをどうしたらいいか分からないくらいなんじゃないか。

ありがとうね村山くん、顔を合わせりゃ皮肉ばかりいって苦笑させているが、ちゃんと感謝しているからさ、来年もよろしくお願いしますよ、、、と。


幹事はたいへん―とはいえ、昔より「若干は」楽になったのではないか。
ネット時代だからね、フェイスブックをはじめとするSNSに登録している同級生や仲間が多いから連絡が取り易いだろうし、より身近な存在であればスマホのアプリ「LINE」などで参加の確認や日時の伝達などが瞬時に可能なわけで。

便利な世の中だが、そうした背景もあって企画されたであろう同窓会が3月に企画されていて、自分はそれにも参加する。

去年100周年を迎えた日活撮影所のなかで運営されていた学校、にっかつ芸術学院の「大」同窓会、というヤツだ。
「大」で分かるとおり、OB全員が対象メンバーである。

この学び舎が、本年3月をもって閉校される。
それを惜しんで、関わったものたち全員を集めようという企画なのだった。


それにしてもアルバイトしていた映画館ふたつといい、パン工場といい、にっかつといい、自分が関わると悉く「消滅」するなぁ、なんだか切なくなってしまうよ。


・・・・・。


おぉっと一瞬、殻に閉じこもってしまった。


この際、自分のことなんかどーでもいいんじゃ。「大」がつく同窓会である、盛大にやりたいが、このネット時代にあっても、なかなか消息のつかめないOBが多いらしい。

先日は運営事務局からメールが届いて「なんとか盛り上げたいので、牧野さんの周囲にも声をかけてみてください」とお願いされた。

だから、学内で浮いていた自分に優しく接してくれた同級生数人にメールを送ってみたら、皆が皆、企画そのものを知らなかったという。

そうかそうか、ネット時代といっても、自分が積極的に関わろうとしなければ、情報は入ってこないもの、、、なのかもしれない。


「そもそも」関わりたくない・・・というひとだって、たぶん居るだろう。
いい思い出がなかったり、消し去りたい過去だったりして。

自分だって栄光の過去があるわけではないし、悪い思い出のほうが多かったりする。

のだけれども、同窓会という響きがね、あの空間がね、なんか好きなのだ。


生きるって結局、記憶することの積み重ねなわけじゃない。
そんな記憶をもとに集うという行為そのものが、なんだかいとおしいんだな。

ちょっと、エラソーだけれども。


つーわけで皆さん、ヘラヘラ坊主野郎が「久し振り」と近寄ってきたら逃げずに、ちゃんと相手してあげてね。


※トップ画像・動画は、同窓会をテーマにした映画『ロミーとミッシェルの場合』。
流れるのは、名曲『タイム・アフター・タイム』





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明日のコラムは・・・

『オオシマとコヤマとアタシ』

コメント (3)
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