51年8月9日生まれ。現在62歳。
名古屋出身。
公式サイト
4月より愛飲煙草のセブンスターが440円から460円に値上がり―でも、ぜんぜんやめるつもりのない映画小僧です。
やめるひとの理由は様々ですが、最も多いのが「値上げ」、そのつぎに「健康」さらにいえば「家庭環境」といったところでしょうか。
田山涼成(たやま・りょうせい)さんも煙草をやめた俳優さんのひとりで、やめて1週間経ったくらいだったかな、取材したことがあるんです。
元々が腰の低いひとですが、自分のような三流ライターに対しても丁寧な対応をしてくれて・・・
「煙草吸いそうな感じですけど、吸いますか?」
「えぇ喫煙者です」
「わたしに遠慮せずに、吸っていいですよ」
こんなことをいってくれたんですね。
いいひとだなぁ!!
と、いうわけで。
映画やドラマで情けない役をやろうが、(あんまり見ないけど)悪役をやろうが、自分のなかでは田山さんは「すげーいいひと」という印象のままです。
テレビシリーズ『特命係長・只野仁』(2003~2012、テレビ朝日)で演じた佐川課長、たぶんですけれど、実際もああいう感じのひとなのでしょうね。
※でも、こういう異色で硬派な映画にも出演しています。時期的に、再上映があってもいいでしょう。
<経歴>
小役人を演じることが多いため、自ら「役人俳優」と名乗る。
10代前半から俳優を目指し、日本放送協会放送児童劇団に入団して基礎を学ぶ。
79年、野田秀樹が主宰する劇団「夢の遊眠社」に入団。様々な役柄を器用にこなすも、俳優としての知名度が上がるのは中年以降のこと。
それまでは、舞台活動のほか日活ロマンポルノに継続的に出演していました。
映画俳優デビュー作は79年の『ひと夏の秘密』で、
以降、80年代中ごろまでのフィルモグラフィは「ほぼすべて」ポルノです。
『宇能鴻一郎のあつく湿って』(79)、『おんなの細道 濡れた海峡』(80)、『スケバンマフィア 恥辱』(80)、『縄と乳房』(83)、『女囚 檻』(83)、『スチュワーデス・スキャンダル 獣のように抱きしめて』(84)、『丸茂ジュンの痴女伝説』(84)
自分の、田山さんに対する「よい感情?」も、このキャリアからきているのかもしれません。
ちなみに『スケバンマフィア 恥辱』は、物語がとても面白いのでおススメですよ。
一般映画のキャリアは、85年の『刑事物語 くろしおの詩』から始まります。
『あの夏、いちばん静かな海。』(91)、『虹をつかむ男』(97)、『ズッコケ三人組』(98)、
VHSの開発プロジェクト秘話を描いた佳作『陽はまた昇る』(2002)、
優香が初主演を果たしたことで知られる『恋に唄えば♪』(2002)、
リンク動画の『東京原発』(2004)、『透光の樹』(2004)、『半落ち』(2004)、『虹の女神』(2006)、『夜のピクニック』(2006)・・・という具合に、歳を取る毎に幅が出てくるという理想的なキャリアの築きかたを展開します。
とくに2007年~08年の活躍は目覚しいものがあり、
『それでもボクはやってない』(2007)、『歌謡曲だよ、人生は』(2007)、『結婚しようよ』(2008)、『映画 クロサギ』(2008)、『ポストマン』(2008)、『ハッピーフライト』(2008)、『特命係長 只野仁』(2008)など話題作に連続出演。
『感染列島』(2009)、『奇跡』(2011)、『ツレがうつになりまして。』(2011)、『潔く柔く』(2013)と、現在も好調ですが、まだ堂々の主演作がないのですよね。
いまは地味な俳優さんも「主演? ぜんぜんあり」の時代、ぜひともそんな野心作が生まれますように!!
次回のにっぽん男優列伝は、段田安則さんから。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『ガードマンよりバーテンダー』
名古屋出身。
公式サイト
4月より愛飲煙草のセブンスターが440円から460円に値上がり―でも、ぜんぜんやめるつもりのない映画小僧です。
やめるひとの理由は様々ですが、最も多いのが「値上げ」、そのつぎに「健康」さらにいえば「家庭環境」といったところでしょうか。
田山涼成(たやま・りょうせい)さんも煙草をやめた俳優さんのひとりで、やめて1週間経ったくらいだったかな、取材したことがあるんです。
元々が腰の低いひとですが、自分のような三流ライターに対しても丁寧な対応をしてくれて・・・
「煙草吸いそうな感じですけど、吸いますか?」
「えぇ喫煙者です」
「わたしに遠慮せずに、吸っていいですよ」
こんなことをいってくれたんですね。
いいひとだなぁ!!
と、いうわけで。
映画やドラマで情けない役をやろうが、(あんまり見ないけど)悪役をやろうが、自分のなかでは田山さんは「すげーいいひと」という印象のままです。
テレビシリーズ『特命係長・只野仁』(2003~2012、テレビ朝日)で演じた佐川課長、たぶんですけれど、実際もああいう感じのひとなのでしょうね。
※でも、こういう異色で硬派な映画にも出演しています。時期的に、再上映があってもいいでしょう。
<経歴>
小役人を演じることが多いため、自ら「役人俳優」と名乗る。
10代前半から俳優を目指し、日本放送協会放送児童劇団に入団して基礎を学ぶ。
79年、野田秀樹が主宰する劇団「夢の遊眠社」に入団。様々な役柄を器用にこなすも、俳優としての知名度が上がるのは中年以降のこと。
それまでは、舞台活動のほか日活ロマンポルノに継続的に出演していました。
映画俳優デビュー作は79年の『ひと夏の秘密』で、
以降、80年代中ごろまでのフィルモグラフィは「ほぼすべて」ポルノです。
『宇能鴻一郎のあつく湿って』(79)、『おんなの細道 濡れた海峡』(80)、『スケバンマフィア 恥辱』(80)、『縄と乳房』(83)、『女囚 檻』(83)、『スチュワーデス・スキャンダル 獣のように抱きしめて』(84)、『丸茂ジュンの痴女伝説』(84)
自分の、田山さんに対する「よい感情?」も、このキャリアからきているのかもしれません。
ちなみに『スケバンマフィア 恥辱』は、物語がとても面白いのでおススメですよ。
一般映画のキャリアは、85年の『刑事物語 くろしおの詩』から始まります。
『あの夏、いちばん静かな海。』(91)、『虹をつかむ男』(97)、『ズッコケ三人組』(98)、
VHSの開発プロジェクト秘話を描いた佳作『陽はまた昇る』(2002)、
優香が初主演を果たしたことで知られる『恋に唄えば♪』(2002)、
リンク動画の『東京原発』(2004)、『透光の樹』(2004)、『半落ち』(2004)、『虹の女神』(2006)、『夜のピクニック』(2006)・・・という具合に、歳を取る毎に幅が出てくるという理想的なキャリアの築きかたを展開します。
とくに2007年~08年の活躍は目覚しいものがあり、
『それでもボクはやってない』(2007)、『歌謡曲だよ、人生は』(2007)、『結婚しようよ』(2008)、『映画 クロサギ』(2008)、『ポストマン』(2008)、『ハッピーフライト』(2008)、『特命係長 只野仁』(2008)など話題作に連続出演。
『感染列島』(2009)、『奇跡』(2011)、『ツレがうつになりまして。』(2011)、『潔く柔く』(2013)と、現在も好調ですが、まだ堂々の主演作がないのですよね。
いまは地味な俳優さんも「主演? ぜんぜんあり」の時代、ぜひともそんな野心作が生まれますように!!
次回のにっぽん男優列伝は、段田安則さんから。
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