いんぐりっどばーぐ「まん」→「まん」がのじっしゃか(漫画の実写化)
ないわけじゃあ、ない。
あるには、ある。
というか、「けっこう」ある。
外国産では、ダントツで『ゴーストワールド』(2001…トップ画像)。
次いで『オールド・ボーイ』(2003)。
漫画の実写映画化、その「成功」についてのお話。
上の2作品については原作を読んでいるので、はっきり成功作と評価出来る。
原作を読んでいないのでなんともいえないけれど、サム・ライミが手がけた『スパイダーマン』(2002)と、一部を除いた『バットマン』のシリーズ(89~)も、単純に面白かったので成功作といえるんじゃないか。
外国産も含めて語ると際限がないので、ここからは日本に限定して。
本年も、本年以降も漫画の実写映画化「予定」の作品が目白押し。
『ルパン三世』(2014)の映像も公開されたし、『進撃の巨人』の制作も本格的にスタートした。
キャストや監督に対する賛否両論は、もはや「あるある」。
そういうことが起こらない作品のほうが「むしろ不安」だろうし、
観る前であったとしたら、そういうことを仲間とワイワイいい合うのが面白かったりする。
思い入れがあるひとほど「ワイワイが、ギャーギャー」しがちだが、そのうち7割が失敗だったとしても、3割は成功するんだ。「映画監督びいき」の傾向が強い自分は、やっぱりそっちに賭けてみたい。
個人的な「漫画の実写映画化」ベストテンは、以下のとおり。
(1)『ヒミズ』(2012)
原作・古谷実、監督・園子温
しかし「園子温の映画」というより、「若手俳優ふたりの映画」(=染谷将太×二階堂ふみ)という感じ。
それでいいし、それがいい。
(2)『空気人形』(2009)
原作・業田良家、監督・是枝裕和
ヒロインのペ・ドゥナをキャスティングした時点で、成功は約束されたようなもの。
ただ監督曰く「ほんとうは日本の女優でやりたかった。でも脱いでくれるひとが見つからないから…」。
ちょっと悔しいよね。
(3)『殺し屋1』(2001)
原作・山本英夫、監督・三池崇史
俳優たちがみんな楽しそうに熱演。とくに浅野忠信。
(4)『青い春』(2002)
原作・松本大洋、監督・豊田利晃
映像の質感が、とてもいい。
20世紀では登場し得なかった、新しい青春映画だと思う。
(5)『月光の囁き』(99)
原作・喜国雅彦、監督・塩田明彦
原作よりいいと思った。エロを大真面目に語る映画、好きだ。
(6)『天然コケッコー』(2007)
原作・くらもちふさこ、監督・山下敦弘
夏帆を発見出来ただけでも「買い」。
(7)『プーサン』(53)
原作・横山泰三、監督・市川崑
毎日新聞夕刊に載っていた4コマ漫画の映画化。
主演の伊藤雄之助の顔面が人間離れ? していて、漫画の世界にピタリとはまった。
(8)『櫻の園』(90)
原作・吉田秋生、監督・中原俊
少女たちの仲間に入りたかった。
セルフリメイク版はあきらかに失敗だったが、なぜ失敗したのか、2作品を比較しても理由が分からない。
(9)『モテキ』(2011)
原作・久保ミツロウ、監督・大根仁
映像の躍動感。
漫画には漫画の、映画には映画の見せかた・魅せかたがある―当たり前といえば当たり前のことを、きっちり捉えたことが成功につながった。
(10)『キューティーハニー』(2004)
原作・永井豪、監督・庵野秀明
監督が女優を輝かせたというより、サトエリがアンノを救ったように見える。
(次点)『バタアシ金魚』(90)
「いま観ると笑える」という点では、『ビーパップ・ハイスクール』(85)も合格! なのかもしれないし、
時間が経てば評価が変わる作品も多い。
ただ改めて思うのは、
演出以上に、やっぱりキャスティングなのかもしれないな―ということ。
以下はワーストの3作品だが、空気を創り出す演出はもちろんペケだったけれども、その前に、俳優とキャラクターがイコールになっていないのが致命的だったなぁ、、、なんて思うわけで。
(1)『漂流教室』(87)
原作の楳図かずおも怒ったとか。
(2)『あずみ』(2003)
週刊誌には「みどころは、上戸彩のふとももだけ」と書かれたが、いやいや、そこにも興味を抱けなかったし。
(3)『最終兵器彼女』(2006)
前田亜季は好きだが、似合わない。
※『オールド・ボーイ』日本版予告編…まもなく、米国リメイク版も上陸
あすのしりとりは・・・
まんがのじっしゃ「か」→「か」いるくーぱー。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(74)』
ないわけじゃあ、ない。
あるには、ある。
というか、「けっこう」ある。
外国産では、ダントツで『ゴーストワールド』(2001…トップ画像)。
次いで『オールド・ボーイ』(2003)。
漫画の実写映画化、その「成功」についてのお話。
上の2作品については原作を読んでいるので、はっきり成功作と評価出来る。
原作を読んでいないのでなんともいえないけれど、サム・ライミが手がけた『スパイダーマン』(2002)と、一部を除いた『バットマン』のシリーズ(89~)も、単純に面白かったので成功作といえるんじゃないか。
外国産も含めて語ると際限がないので、ここからは日本に限定して。
本年も、本年以降も漫画の実写映画化「予定」の作品が目白押し。
『ルパン三世』(2014)の映像も公開されたし、『進撃の巨人』の制作も本格的にスタートした。
キャストや監督に対する賛否両論は、もはや「あるある」。
そういうことが起こらない作品のほうが「むしろ不安」だろうし、
観る前であったとしたら、そういうことを仲間とワイワイいい合うのが面白かったりする。
思い入れがあるひとほど「ワイワイが、ギャーギャー」しがちだが、そのうち7割が失敗だったとしても、3割は成功するんだ。「映画監督びいき」の傾向が強い自分は、やっぱりそっちに賭けてみたい。
個人的な「漫画の実写映画化」ベストテンは、以下のとおり。
(1)『ヒミズ』(2012)
原作・古谷実、監督・園子温
しかし「園子温の映画」というより、「若手俳優ふたりの映画」(=染谷将太×二階堂ふみ)という感じ。
それでいいし、それがいい。
(2)『空気人形』(2009)
原作・業田良家、監督・是枝裕和
ヒロインのペ・ドゥナをキャスティングした時点で、成功は約束されたようなもの。
ただ監督曰く「ほんとうは日本の女優でやりたかった。でも脱いでくれるひとが見つからないから…」。
ちょっと悔しいよね。
(3)『殺し屋1』(2001)
原作・山本英夫、監督・三池崇史
俳優たちがみんな楽しそうに熱演。とくに浅野忠信。
(4)『青い春』(2002)
原作・松本大洋、監督・豊田利晃
映像の質感が、とてもいい。
20世紀では登場し得なかった、新しい青春映画だと思う。
(5)『月光の囁き』(99)
原作・喜国雅彦、監督・塩田明彦
原作よりいいと思った。エロを大真面目に語る映画、好きだ。
(6)『天然コケッコー』(2007)
原作・くらもちふさこ、監督・山下敦弘
夏帆を発見出来ただけでも「買い」。
(7)『プーサン』(53)
原作・横山泰三、監督・市川崑
毎日新聞夕刊に載っていた4コマ漫画の映画化。
主演の伊藤雄之助の顔面が人間離れ? していて、漫画の世界にピタリとはまった。
(8)『櫻の園』(90)
原作・吉田秋生、監督・中原俊
少女たちの仲間に入りたかった。
セルフリメイク版はあきらかに失敗だったが、なぜ失敗したのか、2作品を比較しても理由が分からない。
(9)『モテキ』(2011)
原作・久保ミツロウ、監督・大根仁
映像の躍動感。
漫画には漫画の、映画には映画の見せかた・魅せかたがある―当たり前といえば当たり前のことを、きっちり捉えたことが成功につながった。
(10)『キューティーハニー』(2004)
原作・永井豪、監督・庵野秀明
監督が女優を輝かせたというより、サトエリがアンノを救ったように見える。
(次点)『バタアシ金魚』(90)
「いま観ると笑える」という点では、『ビーパップ・ハイスクール』(85)も合格! なのかもしれないし、
時間が経てば評価が変わる作品も多い。
ただ改めて思うのは、
演出以上に、やっぱりキャスティングなのかもしれないな―ということ。
以下はワーストの3作品だが、空気を創り出す演出はもちろんペケだったけれども、その前に、俳優とキャラクターがイコールになっていないのが致命的だったなぁ、、、なんて思うわけで。
(1)『漂流教室』(87)
原作の楳図かずおも怒ったとか。
(2)『あずみ』(2003)
週刊誌には「みどころは、上戸彩のふとももだけ」と書かれたが、いやいや、そこにも興味を抱けなかったし。
(3)『最終兵器彼女』(2006)
前田亜季は好きだが、似合わない。
※『オールド・ボーイ』日本版予告編…まもなく、米国リメイク版も上陸
あすのしりとりは・・・
まんがのじっしゃ「か」→「か」いるくーぱー。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(74)』