ちょいとフライング気味だとは思うが、早いひとは明日より長期連休だとか。
映画業界の造語だったはずのゴールデンウィーク―これを記念して、本日から10日間くらい「映画小僧による10傑シリーズ」を展開することにしよう。
その第1弾は、三角関係。
男2VS女1、あるいは女2VS男1、変化球としては男3、女3、もっと奇をてらえば男1VS女1VSヒト以外の動物、、、とか。
自身に三角関係の経験があるかというと、そういえばない。
略奪愛「っぽいこと」であれば、したこともされたこともあるが、長いあいだ緊張感を強いられるようなドロドロの経験はゼロ。
幸福といえばそうだし、「それも経験のひとつ」と捉えれば不幸なのかもしれない。
でも、やっぱりいいや。
しんどい―経験したひとが、口々にそう発するからね。
だからせめて、映画で疑似体験しようじゃないか。
(1)『さんかく』(2010…トップ画像)
女2(小野恵令奈、田畑智子)VS男1(高岡蒼甫)
彼女の妹、というのがややこしいし厄介だ。
ハズレなしといわれる吉田恵輔による、恋愛映画の佳作。
(2)『突然炎のごとく』(61)
男2(オスカー・ウェルナー、アンリ・セール)VS女1(ジャンヌ・モロー)
理想的な関係性ゆえ、結末には驚いた。
フランソワ・トリュフォーの自由過ぎる演出も素晴らしいが、ラウール・クタールによる映像は白眉。
(3)『恋しくて』(87)
女2(メアリー・スチュアート・マスターソン、リー・トンプソン)VS男1(エリック・ストルツ)
学園のマドンナと、ボーイッシュで地味な少女―もはやクラシック。
マドンナとのデートのために・・・と、キスの練習を自ら提案するシーンは切なかった。
(4)『シラノ・ド・ベルジュラック』(90)
男2(ジェラール・ドパルデュー、ヴァンサン・ペレーズ)VS女1(アンヌ・ブロシェ)
知性なのか、顔なのか。
当然、自分はシラノを応援した。
(5)『それから』(85)
男2(松田優作、小林薫)VS女1(藤谷美和子)
ひとりでも既婚者であった場合、その「こじれ具合」は強度を増す。
漱石文学の映画化で、唯一「成功!」といえる作品。
(6)『存在の耐えられない軽さ』(88)
女2(ジュリエット・ビノシュ、レナ・オリン)VS男1(ダニエル・デイ=ルイス)
プレイボーイの医師に翻弄される、ふたりの女。
物語の背景―プラハの春―も含めて、なんだか別の惑星で起こっている出来事のように感じた、、、ものの、あらためて観直してみると、けっこうグッとくる。
ということは、自分も大人になったのかもなぁ・・・なんて。
(7)『オペラ座の怪人』(2004)
男2(ジェラルド・バトラー、パトリック・ウィルソン)VS女1(エミー・ロッサム)
やや変化球かも。
何度も映画化されているが、最新版とされる本作がいちばん分かり易くて感情移入出来る。
(8)『冒険者たち』(67)
男2(アラン・ドロン、リノ・ヴァンチュラ)VS女1(ジョアンナ・シムカス)
(10傑のなかで)どの物語の登場人物になりたいか―と問われれば、これと即答するだろう。
ジョアンナ・シムカスに触れることが出来るのであれば、振られ役でもいいもの。
(9)『夏の終り』(2012)
男2(綾野剛、小林薫)VS女1(満島ひかり)
瀬戸内寂聴の半私小説を映画化。
ひかりちゃんが、ちょっと若過ぎた気もするけどね。
(10)『プリティ・イン・ピンク』(86)
男2(アンドリュー・マッカーシー、ジョン・クライヤー)VS女1(モリー・リングウォルド)
『恋しくて』もそうだが、80年代のジョン・ヒューズはほんとうにすごかった。
青春映画界のスピルバーグ―これ、褒め過ぎじゃないよね?
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『黄金週間特別企画(2)ひとが、わんさか。』
映画業界の造語だったはずのゴールデンウィーク―これを記念して、本日から10日間くらい「映画小僧による10傑シリーズ」を展開することにしよう。
その第1弾は、三角関係。
男2VS女1、あるいは女2VS男1、変化球としては男3、女3、もっと奇をてらえば男1VS女1VSヒト以外の動物、、、とか。
自身に三角関係の経験があるかというと、そういえばない。
略奪愛「っぽいこと」であれば、したこともされたこともあるが、長いあいだ緊張感を強いられるようなドロドロの経験はゼロ。
幸福といえばそうだし、「それも経験のひとつ」と捉えれば不幸なのかもしれない。
でも、やっぱりいいや。
しんどい―経験したひとが、口々にそう発するからね。
だからせめて、映画で疑似体験しようじゃないか。
(1)『さんかく』(2010…トップ画像)
女2(小野恵令奈、田畑智子)VS男1(高岡蒼甫)
彼女の妹、というのがややこしいし厄介だ。
ハズレなしといわれる吉田恵輔による、恋愛映画の佳作。
(2)『突然炎のごとく』(61)
男2(オスカー・ウェルナー、アンリ・セール)VS女1(ジャンヌ・モロー)
理想的な関係性ゆえ、結末には驚いた。
フランソワ・トリュフォーの自由過ぎる演出も素晴らしいが、ラウール・クタールによる映像は白眉。
(3)『恋しくて』(87)
女2(メアリー・スチュアート・マスターソン、リー・トンプソン)VS男1(エリック・ストルツ)
学園のマドンナと、ボーイッシュで地味な少女―もはやクラシック。
マドンナとのデートのために・・・と、キスの練習を自ら提案するシーンは切なかった。
(4)『シラノ・ド・ベルジュラック』(90)
男2(ジェラール・ドパルデュー、ヴァンサン・ペレーズ)VS女1(アンヌ・ブロシェ)
知性なのか、顔なのか。
当然、自分はシラノを応援した。
(5)『それから』(85)
男2(松田優作、小林薫)VS女1(藤谷美和子)
ひとりでも既婚者であった場合、その「こじれ具合」は強度を増す。
漱石文学の映画化で、唯一「成功!」といえる作品。
(6)『存在の耐えられない軽さ』(88)
女2(ジュリエット・ビノシュ、レナ・オリン)VS男1(ダニエル・デイ=ルイス)
プレイボーイの医師に翻弄される、ふたりの女。
物語の背景―プラハの春―も含めて、なんだか別の惑星で起こっている出来事のように感じた、、、ものの、あらためて観直してみると、けっこうグッとくる。
ということは、自分も大人になったのかもなぁ・・・なんて。
(7)『オペラ座の怪人』(2004)
男2(ジェラルド・バトラー、パトリック・ウィルソン)VS女1(エミー・ロッサム)
やや変化球かも。
何度も映画化されているが、最新版とされる本作がいちばん分かり易くて感情移入出来る。
(8)『冒険者たち』(67)
男2(アラン・ドロン、リノ・ヴァンチュラ)VS女1(ジョアンナ・シムカス)
(10傑のなかで)どの物語の登場人物になりたいか―と問われれば、これと即答するだろう。
ジョアンナ・シムカスに触れることが出来るのであれば、振られ役でもいいもの。
(9)『夏の終り』(2012)
男2(綾野剛、小林薫)VS女1(満島ひかり)
瀬戸内寂聴の半私小説を映画化。
ひかりちゃんが、ちょっと若過ぎた気もするけどね。
(10)『プリティ・イン・ピンク』(86)
男2(アンドリュー・マッカーシー、ジョン・クライヤー)VS女1(モリー・リングウォルド)
『恋しくて』もそうだが、80年代のジョン・ヒューズはほんとうにすごかった。
青春映画界のスピルバーグ―これ、褒め過ぎじゃないよね?
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『黄金週間特別企画(2)ひとが、わんさか。』