Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

サクラサク

2014-04-02 00:48:38 | コラム
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(2011)というアニメーションがあったが、
このタイトルを初めて目にしたとき、自分のことを指しているのかと思った。

思ったほどに、自分は花の名前を知らない。

知らないし、覚えられない。

モノカキは「知らなくてもいいことなんて、ない」といわれる世界だが、それは理解していても、覚えられないものは覚えられない。

名前だけでいいとして、それでも挙げられる花は15種くらいか。
実物と名前をセットで覚えるとなると、10種くらいしか自信がない。

まぁその程度の男なんである。
「得手不得手があるもんね!」と、開き直ってしまうのである。

そんなヤツでも、櫻を見れば「美しい!」と感じる情緒くらいは持ち合わせている。

一昨日も昨日も、ジョギングをしながら夜桜を楽しんだ。

3月はちょっとイヤなことが多くてね、
自分の、現時点における才能の限界を思い知ったり。
他者からの理解を得られなかったり。
月に4度もチャリがパンクして、トータルで15時間くらい歩いたり。

ヤケクソ上等! で生きているので「そのまんま」でもよかったのだが、夜桜を眺めていると、そんなヤケクソ精神が少し和らいでいくのを感じた。

これが、美の力というやつか。

ちきしょー、すごいもんだな。

こういう効果があると、少しは花の名前を覚えようかしら? という気持ちになってくる。
なってくるだけで終わってしまいそうな予感もするが、とりあえず、得意分野の映画に登場する花の名前だけでもマスターしようかな・・・と思っているのであった。


以下、印象的な花が登場する映画10傑。


(1)『エイジ・オブ・イノセンス』(93)

映画史上で最も美しいオープニングなのではないか。

クレジットデザインは、ヒッチコック映画を手がけたソール・バス。




(2)『ひまわり』(70)

タイトルとテーマが見事に合致した傑作。

明るいイメージの花だが、この映画のひまわりって、不思議と哀切感が漂うのだよねぇ。

(3)『それから』(85)

代助と三千代をつなぐ「百合」。

小説では重要な場面で何度も登場するが、映画版でも「ここぞ!」という場面でちゃんと登場、うれしかった。

(4)『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』(60)

ひとの血が大好きな新種の植物。

86年のリメイク版も悪くないが、ロジャー・コーマンが手がけたオリジナルの毒々しさは絶品。

(5)『街の灯』(31…トップ画像)

ふたりは花をきっかけにして出会い、再会するのもまた花屋だった。

(6)『アメリカン・ビューティー』(99)

薔薇のベッドにハダカで寝るヒロイン、それに欲情する主人公。

(7)『ターミネーター2』(91)

ショットガンを隠すために花束でカモフラージュ―という、米国映画ではよく見る花の使いかた。

よく見るのにこれを挙げたのは、銃撃戦が始まる直前、シュワ氏がその薔薇を踏み潰すシーンが印象的だから。

(8)『3-4X10月』(90)

沖縄に咲く「極楽鳥花」。

淀川さんが「よくこれ使ったね」と武を褒めていたことを覚えている。

(9)『マグノリア』(99)

タイトルだけでなくキャラクターにも花の名前が冠されていたりと、監督ポール・トーマス・アンダーソンの強いこだわりが感じられる。

(10)『天国と地獄』(63)

犯人(山崎努)がクスリの取引現場で「目印」になるよう、花屋でカーネーションを買う。

「きょうは、母の日かな」
「生憎、花を買いに行くようなツラは居ません」

などなど、刑事たちの会話が面白い。

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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『wisdom tooth』

コメント (2)
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