『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(2011)というアニメーションがあったが、
このタイトルを初めて目にしたとき、自分のことを指しているのかと思った。
思ったほどに、自分は花の名前を知らない。
知らないし、覚えられない。
モノカキは「知らなくてもいいことなんて、ない」といわれる世界だが、それは理解していても、覚えられないものは覚えられない。
名前だけでいいとして、それでも挙げられる花は15種くらいか。
実物と名前をセットで覚えるとなると、10種くらいしか自信がない。
まぁその程度の男なんである。
「得手不得手があるもんね!」と、開き直ってしまうのである。
そんなヤツでも、櫻を見れば「美しい!」と感じる情緒くらいは持ち合わせている。
一昨日も昨日も、ジョギングをしながら夜桜を楽しんだ。
3月はちょっとイヤなことが多くてね、
自分の、現時点における才能の限界を思い知ったり。
他者からの理解を得られなかったり。
月に4度もチャリがパンクして、トータルで15時間くらい歩いたり。
ヤケクソ上等! で生きているので「そのまんま」でもよかったのだが、夜桜を眺めていると、そんなヤケクソ精神が少し和らいでいくのを感じた。
これが、美の力というやつか。
ちきしょー、すごいもんだな。
こういう効果があると、少しは花の名前を覚えようかしら? という気持ちになってくる。
なってくるだけで終わってしまいそうな予感もするが、とりあえず、得意分野の映画に登場する花の名前だけでもマスターしようかな・・・と思っているのであった。
以下、印象的な花が登場する映画10傑。
(1)『エイジ・オブ・イノセンス』(93)
映画史上で最も美しいオープニングなのではないか。
クレジットデザインは、ヒッチコック映画を手がけたソール・バス。
(2)『ひまわり』(70)
タイトルとテーマが見事に合致した傑作。
明るいイメージの花だが、この映画のひまわりって、不思議と哀切感が漂うのだよねぇ。
(3)『それから』(85)
代助と三千代をつなぐ「百合」。
小説では重要な場面で何度も登場するが、映画版でも「ここぞ!」という場面でちゃんと登場、うれしかった。
(4)『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』(60)
ひとの血が大好きな新種の植物。
86年のリメイク版も悪くないが、ロジャー・コーマンが手がけたオリジナルの毒々しさは絶品。
(5)『街の灯』(31…トップ画像)
ふたりは花をきっかけにして出会い、再会するのもまた花屋だった。
(6)『アメリカン・ビューティー』(99)
薔薇のベッドにハダカで寝るヒロイン、それに欲情する主人公。
(7)『ターミネーター2』(91)
ショットガンを隠すために花束でカモフラージュ―という、米国映画ではよく見る花の使いかた。
よく見るのにこれを挙げたのは、銃撃戦が始まる直前、シュワ氏がその薔薇を踏み潰すシーンが印象的だから。
(8)『3-4X10月』(90)
沖縄に咲く「極楽鳥花」。
淀川さんが「よくこれ使ったね」と武を褒めていたことを覚えている。
(9)『マグノリア』(99)
タイトルだけでなくキャラクターにも花の名前が冠されていたりと、監督ポール・トーマス・アンダーソンの強いこだわりが感じられる。
(10)『天国と地獄』(63)
犯人(山崎努)がクスリの取引現場で「目印」になるよう、花屋でカーネーションを買う。
「きょうは、母の日かな」
「生憎、花を買いに行くようなツラは居ません」
などなど、刑事たちの会話が面白い。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『wisdom tooth』
このタイトルを初めて目にしたとき、自分のことを指しているのかと思った。
思ったほどに、自分は花の名前を知らない。
知らないし、覚えられない。
モノカキは「知らなくてもいいことなんて、ない」といわれる世界だが、それは理解していても、覚えられないものは覚えられない。
名前だけでいいとして、それでも挙げられる花は15種くらいか。
実物と名前をセットで覚えるとなると、10種くらいしか自信がない。
まぁその程度の男なんである。
「得手不得手があるもんね!」と、開き直ってしまうのである。
そんなヤツでも、櫻を見れば「美しい!」と感じる情緒くらいは持ち合わせている。
一昨日も昨日も、ジョギングをしながら夜桜を楽しんだ。
3月はちょっとイヤなことが多くてね、
自分の、現時点における才能の限界を思い知ったり。
他者からの理解を得られなかったり。
月に4度もチャリがパンクして、トータルで15時間くらい歩いたり。
ヤケクソ上等! で生きているので「そのまんま」でもよかったのだが、夜桜を眺めていると、そんなヤケクソ精神が少し和らいでいくのを感じた。
これが、美の力というやつか。
ちきしょー、すごいもんだな。
こういう効果があると、少しは花の名前を覚えようかしら? という気持ちになってくる。
なってくるだけで終わってしまいそうな予感もするが、とりあえず、得意分野の映画に登場する花の名前だけでもマスターしようかな・・・と思っているのであった。
以下、印象的な花が登場する映画10傑。
(1)『エイジ・オブ・イノセンス』(93)
映画史上で最も美しいオープニングなのではないか。
クレジットデザインは、ヒッチコック映画を手がけたソール・バス。
(2)『ひまわり』(70)
タイトルとテーマが見事に合致した傑作。
明るいイメージの花だが、この映画のひまわりって、不思議と哀切感が漂うのだよねぇ。
(3)『それから』(85)
代助と三千代をつなぐ「百合」。
小説では重要な場面で何度も登場するが、映画版でも「ここぞ!」という場面でちゃんと登場、うれしかった。
(4)『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』(60)
ひとの血が大好きな新種の植物。
86年のリメイク版も悪くないが、ロジャー・コーマンが手がけたオリジナルの毒々しさは絶品。
(5)『街の灯』(31…トップ画像)
ふたりは花をきっかけにして出会い、再会するのもまた花屋だった。
(6)『アメリカン・ビューティー』(99)
薔薇のベッドにハダカで寝るヒロイン、それに欲情する主人公。
(7)『ターミネーター2』(91)
ショットガンを隠すために花束でカモフラージュ―という、米国映画ではよく見る花の使いかた。
よく見るのにこれを挙げたのは、銃撃戦が始まる直前、シュワ氏がその薔薇を踏み潰すシーンが印象的だから。
(8)『3-4X10月』(90)
沖縄に咲く「極楽鳥花」。
淀川さんが「よくこれ使ったね」と武を褒めていたことを覚えている。
(9)『マグノリア』(99)
タイトルだけでなくキャラクターにも花の名前が冠されていたりと、監督ポール・トーマス・アンダーソンの強いこだわりが感じられる。
(10)『天国と地獄』(63)
犯人(山崎努)がクスリの取引現場で「目印」になるよう、花屋でカーネーションを買う。
「きょうは、母の日かな」
「生憎、花を買いに行くようなツラは居ません」
などなど、刑事たちの会話が面白い。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『wisdom tooth』