まんがのじっしゃ「か」→「か」いるくーぱー(カイル・クーパー)
予告編もエンディングも、そしてもちろんオープニングの映像も「映画の一部」。
だから映画小僧は、予告編が流れた段階から真剣にスクリーンと対峙するし、エンディングになっても席を立つことはない。
そのことを誰よりも早く理解していたのは「たぶん」アルフレッド・ヒッチコックで、彼は自分で予告編を創り、オープニングも凝りに凝った。
ヒッチコック映画のオープニングを手がけたことで有名になったのが、アーティストのソール・バス。
バスが担当するオープニング・クレジットは「それ自体ひとつの作品」として完成されていて、いまなおファンが多い。
意識的にせよ無意識的にせよ、映画界全体がヒッチコック×バスの創作に刺激を受けた。
自分のなかの「最高のオープニング・クレジット」は『荒野の用心棒』(64)だが、
この分野を「さらにもう一段階レベルアップさせた」といわれているのが、90年代に登場したカイル・クーパーである。
『セブン』(95)のオープニング(トップ画像)といえば、ピンとくるひとも多いことだろう。
たしかに斬新というか、やられた!! と思った。
本編観終えたあとに確認してみると、犯人ジョン・ドゥの犯行がきっちり描かれていることが分かるし、上から下に流れるエンディングのクレジットも異様だった。(ちなみに、エンド・クレジットの個人的ベストは『殺し屋1』(2001)かな)
クーパーの代表的作品を挙げてみよう。
『ニクソン』(95)
『ブレイブハート』(95)
『ザ・ファン』(96)
『ミッション:インポッシブル』(96)
『D.N.A/ドクター・モローの島』(96)
『フェイク』(97)
『アベンジャーズ』(98)
『交渉人』(98)
『マスク・オブ・ゾロ』(98)
『狂っちゃいないぜ』(99)
『隣人は静かに笑う』(99)
『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』(99)
『ワイルド・ワイルド・ウェスト』(99)
『スパイダーマン』(2002)
『ゴジラ FINAL WARS』(2004)
『スパイダーマン2』(2004)
『スーパーマン リターンズ』(2006)
『インクレディブル・ハルク』(2008)
『セブン』のインパクトは絶大だったようで、90年代後半は大忙し。
このなかからひとつ選ぶとするならば、『スパイダーマン2』が好きかな。
前作の「おさらい」が出来る創りだし。
さらにいえば、原作に対する敬意も感じられるし。
クーパーの出現により、「オープニングは凝るもの」という常識が「なんとなく」出来上がった。
彼の技法を模倣する作品が量産されたが、ティム・バートンやソフィア・コッポラが監督する映画のオープニングは凝りつつも「クーパー的なもの」とはちがう感触で、これまた新鮮だった。
たまに「なんの変哲もない、当たり前のオープニング」が流れると「なんもないんかい!!」なんて突っ込まれて、これはこれで可哀想だけれどね。
ただ、中身以上に凝り過ぎて「ハイライトはオープニング」とされても困る。
中身がスカスカになるくらいだったら、そっけないオープニングでいい。
バランス―なにごとも、バランスということだろうね。
次回のしりとりは・・・
かいるくー「ぱー」→「ぱー」てぃ。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『ピ! 的なもの』
予告編もエンディングも、そしてもちろんオープニングの映像も「映画の一部」。
だから映画小僧は、予告編が流れた段階から真剣にスクリーンと対峙するし、エンディングになっても席を立つことはない。
そのことを誰よりも早く理解していたのは「たぶん」アルフレッド・ヒッチコックで、彼は自分で予告編を創り、オープニングも凝りに凝った。
ヒッチコック映画のオープニングを手がけたことで有名になったのが、アーティストのソール・バス。
バスが担当するオープニング・クレジットは「それ自体ひとつの作品」として完成されていて、いまなおファンが多い。
意識的にせよ無意識的にせよ、映画界全体がヒッチコック×バスの創作に刺激を受けた。
自分のなかの「最高のオープニング・クレジット」は『荒野の用心棒』(64)だが、
この分野を「さらにもう一段階レベルアップさせた」といわれているのが、90年代に登場したカイル・クーパーである。
『セブン』(95)のオープニング(トップ画像)といえば、ピンとくるひとも多いことだろう。
たしかに斬新というか、やられた!! と思った。
本編観終えたあとに確認してみると、犯人ジョン・ドゥの犯行がきっちり描かれていることが分かるし、上から下に流れるエンディングのクレジットも異様だった。(ちなみに、エンド・クレジットの個人的ベストは『殺し屋1』(2001)かな)
クーパーの代表的作品を挙げてみよう。
『ニクソン』(95)
『ブレイブハート』(95)
『ザ・ファン』(96)
『ミッション:インポッシブル』(96)
『D.N.A/ドクター・モローの島』(96)
『フェイク』(97)
『アベンジャーズ』(98)
『交渉人』(98)
『マスク・オブ・ゾロ』(98)
『狂っちゃいないぜ』(99)
『隣人は静かに笑う』(99)
『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』(99)
『ワイルド・ワイルド・ウェスト』(99)
『スパイダーマン』(2002)
『ゴジラ FINAL WARS』(2004)
『スパイダーマン2』(2004)
『スーパーマン リターンズ』(2006)
『インクレディブル・ハルク』(2008)
『セブン』のインパクトは絶大だったようで、90年代後半は大忙し。
このなかからひとつ選ぶとするならば、『スパイダーマン2』が好きかな。
前作の「おさらい」が出来る創りだし。
さらにいえば、原作に対する敬意も感じられるし。
クーパーの出現により、「オープニングは凝るもの」という常識が「なんとなく」出来上がった。
彼の技法を模倣する作品が量産されたが、ティム・バートンやソフィア・コッポラが監督する映画のオープニングは凝りつつも「クーパー的なもの」とはちがう感触で、これまた新鮮だった。
たまに「なんの変哲もない、当たり前のオープニング」が流れると「なんもないんかい!!」なんて突っ込まれて、これはこれで可哀想だけれどね。
ただ、中身以上に凝り過ぎて「ハイライトはオープニング」とされても困る。
中身がスカスカになるくらいだったら、そっけないオープニングでいい。
バランス―なにごとも、バランスということだろうね。
次回のしりとりは・・・
かいるくー「ぱー」→「ぱー」てぃ。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
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明日のコラムは・・・
『ピ! 的なもの』