Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

にっぽん女優列伝(35)伊藤かずえ

2017-11-19 00:10:00 | コラム
66年12月7日生まれ・50歳
横浜出身

公式ブログ


ガキのころ、誰々が好きとかではなく、単に面白いからという理由で『スクール☆ウォーズ』(84、TBS)を代表とする大映系ドラマを観ていた・・・「つもり」でしたが、
いま思うと、あれ自分、伊藤かずえ(いとう・かずえ)さんのことを好いていたのかもなぁ、、、と。



かずえさんが画面に登場する度、ちょっとした緊張感を覚えていたからです。

いまの自分の感覚でいうと、ばりばり? 好みですし。





肌が白くって。
ヤンキーやったとしても、なんとなくお嬢様ぽくって。

現在では無類のシーマ好き―「体の一部。40万kmまで一緒に走る」―として知られるかずえさん、なんとなくバラエティ寄りにはなっていますが、ときどき映画にも出演してくれます。

<経歴>

元夫は、バンド「SIAM SHADE」のベース担当NATIN。


親のすすめで東映児童部研修所に入る。

78年に歌手デビュー、
翌79年には子役として『花街の母』で映画俳優デビューも果たしましたが、まだこのころは「伊藤和枝」名義でした。

81年、「伊藤かずえ」として『燃える勇者』で真田広之と共演。
元々運動神経がよく、アクションをこなせる女優さんに憧れていたようで、この共演はたいへん刺激になったとか。

しかしブレイクは映画ではなく、テレビドラマから。

84年―ツッパリの「剃刀マコ」を好演した『不良少女とよばれて』(TBS)、謎のお嬢さん? 「富田圭子」をやはり好演した『スクール☆ウォーズ』と立て続けにに大映ドラマに出演、性少年のリビドーを刺激し人気者に。
(翌年も『乳姉妹』、『ポニーテールはふり向かない』が好評を博す)

この流れで映画出演も増え・・・
坂上忍が「ちゃんと演技している」ことが新鮮な『月の夜・星の朝』(84)、
羽賀研二(!)の相手役を務めた『BE FREE!』(86)、市川準のデビュー作にして最高傑作と支持する声も多い『BU・SU』(87)、
こうやって並べてみるとコミックの映画化って、この時代から始まったのか、、、と思える『本場 ぢょしこうマニュアル 初恋微熱篇』(87)、
『アイドルを探せ』(87)、『彼女が水着にきがえたら』(90)。

主演を張ってもいいはずなのに、富田靖子や原田知世、工藤夕貴がメインで、助演のポジションが多いです・・・

が、『ハネムーンは無人島』(91)では堂々の主演、このころの映画に引っ張りだこだった尾美としのりと共演しています。


30代に入ると芸の幅が広がり・・・
『PiCNiC』(96)や『お日柄もよくご愁傷さま』(96)、『大安に仏滅!?』(98)、『イノセントワールド』(98)、『ナースのお仕事 ザ・ムービー』(2002)、『天まであがれ!!』(2006)などなど、少ない出番でも確実に印象に残る演技を披露するようになりました。

面白いのが、
『電影版 獣拳戦隊ゲキレンジャー ネイネイ!ホウホウ!香港大決戦』(2007)や『炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』(2009)などに出演したこと。

アクションをやりたいという夢は、この歳になっても抱きつづけていたのですねぇ。

10年代の近作に・・・
『PIECE~記憶の欠片~』(2012)、『空の境界』(2013)、『埼玉家族』(2013)、『媚空 ―ビクウ―』(2015)など。


アクション系の女優さんを集めて、日本版+女版『エクスペンダブルズ』(2010~)みたいな映画を撮ったら、とっても面白いのではないでしょうか。

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明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(36)伊東美咲』
コメント (1)
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