【17年度総括、その六】
~17年の映画、番外篇~
本年度の総括、第6弾は「ワースト映画」。
「ベスト映画」を挙げる(来月上旬予定)のは気分がいいもの、こっちだって好きでワーストを挙げてるわけじゃあない。
訂正、少し良識派ぶった。
50%くらいは、面白半分でやっている。
ただメインテーマは、残り50%というか。
駄作も失敗作もワーストと同義語のように用いられるが、自分のなかでは「ぜんぜーん」ちがうもの。
それを「はっきりさせる」ためにも、「狭義の意味におけるワースト映画10」つまり、今年の駄作10本を展開させなければいけないよ、、、と。
あくまでも、自分のなかの定義だが。
失敗作とは「おおいなる野心に躓いてしまった」「純然たる映画」を指し、
駄作とは「映画になっていない」「映画、もどき」を指している。
つまり、
『ゴースト・イン・ザ・シェル』は失敗作ではあるものの、映画。
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』だって、
以下の10本に比べれば「ちゃんと映画している」のだった―。
(1)『ミックス。』…トップ画像
「いま、コミカルやっています」という俳優の演技ほど不愉快なものはない。
これは俳優ではなく、監督の責任なんだけど。。。
(2)『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』
制作過程に「いくらでも」口を出せるはずのトム・クルーズが、破綻した脚本に文句いわなかったのはなぜか。
(3)『...and LOVE』
作品の存在さえ知らぬひとのほうが多いだろうが・・・グラビアやっている杉原杏璃の処女小説を自らの主演で映像化したもの。
なにをもったいぶっていやがんだ? みたいな創りで、ストレスMAX。
身体で売っているひとなのだから、もっと堂々と脱いでほしい。
(4)『メアリと魔女の花』
アニメーション作家としての「個」が観たかった。
しかしこれほどの「ジブリ的」既視感を覚えた作品もない。
ひたすら残念だった。
(5)『ジョジョの奇妙な冒険』
真面目に観ることが出来なかった。
3部作である以上、「あと2作も」創らねばならないわけだが、この状況を逆転出来るのだろうか。
(6)『たたら侍』
いわゆるEXILE系の時代劇。
プロの仕事をやり切るプロダクションデザインの面々が気の毒になるほど、演技が学芸会レベルで、そういう意味では? 笑わせてもらった。
(7)『PとJK』
バッカじゃないの!? としか思えぬ空疎な恋物語。
この作品を監督したのが廣木隆一であることに、最も衝撃を受けた。
なぜなら本年の日本映画ベストは、このひとが撮ったべつの作品なのだから。。。
(8)『ザ・サークル』
公開中のハリウッド産だが、トム・ハンクスとエマ・ワトソンが組んだ以上、こんなに薄っぺらな作品でいいわけがない。
(9)『氷菓』
「学園モノ」花盛りの日本映画、しかし感心した作品は「ほぼゼロ」にちかい。
妹ばかり作品に恵まれて、広瀬アリスがなんだか可哀想、、、と思ってしまったよ。
(10)『新宿スワンII』
面白くなりそうな題材を、面白くすることが出来る監督が撮った・・・のに、なぜこれほど面白くならなかったのか。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『電球以上に輝きたい人種(松尾スズキ)』
~17年の映画、番外篇~
本年度の総括、第6弾は「ワースト映画」。
「ベスト映画」を挙げる(来月上旬予定)のは気分がいいもの、こっちだって好きでワーストを挙げてるわけじゃあない。
訂正、少し良識派ぶった。
50%くらいは、面白半分でやっている。
ただメインテーマは、残り50%というか。
駄作も失敗作もワーストと同義語のように用いられるが、自分のなかでは「ぜんぜーん」ちがうもの。
それを「はっきりさせる」ためにも、「狭義の意味におけるワースト映画10」つまり、今年の駄作10本を展開させなければいけないよ、、、と。
あくまでも、自分のなかの定義だが。
失敗作とは「おおいなる野心に躓いてしまった」「純然たる映画」を指し、
駄作とは「映画になっていない」「映画、もどき」を指している。
つまり、
『ゴースト・イン・ザ・シェル』は失敗作ではあるものの、映画。
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』だって、
以下の10本に比べれば「ちゃんと映画している」のだった―。
(1)『ミックス。』…トップ画像
「いま、コミカルやっています」という俳優の演技ほど不愉快なものはない。
これは俳優ではなく、監督の責任なんだけど。。。
(2)『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』
制作過程に「いくらでも」口を出せるはずのトム・クルーズが、破綻した脚本に文句いわなかったのはなぜか。
(3)『...and LOVE』
作品の存在さえ知らぬひとのほうが多いだろうが・・・グラビアやっている杉原杏璃の処女小説を自らの主演で映像化したもの。
なにをもったいぶっていやがんだ? みたいな創りで、ストレスMAX。
身体で売っているひとなのだから、もっと堂々と脱いでほしい。
(4)『メアリと魔女の花』
アニメーション作家としての「個」が観たかった。
しかしこれほどの「ジブリ的」既視感を覚えた作品もない。
ひたすら残念だった。
(5)『ジョジョの奇妙な冒険』
真面目に観ることが出来なかった。
3部作である以上、「あと2作も」創らねばならないわけだが、この状況を逆転出来るのだろうか。
(6)『たたら侍』
いわゆるEXILE系の時代劇。
プロの仕事をやり切るプロダクションデザインの面々が気の毒になるほど、演技が学芸会レベルで、そういう意味では? 笑わせてもらった。
(7)『PとJK』
バッカじゃないの!? としか思えぬ空疎な恋物語。
この作品を監督したのが廣木隆一であることに、最も衝撃を受けた。
なぜなら本年の日本映画ベストは、このひとが撮ったべつの作品なのだから。。。
(8)『ザ・サークル』
公開中のハリウッド産だが、トム・ハンクスとエマ・ワトソンが組んだ以上、こんなに薄っぺらな作品でいいわけがない。
(9)『氷菓』
「学園モノ」花盛りの日本映画、しかし感心した作品は「ほぼゼロ」にちかい。
妹ばかり作品に恵まれて、広瀬アリスがなんだか可哀想、、、と思ってしまったよ。
(10)『新宿スワンII』
面白くなりそうな題材を、面白くすることが出来る監督が撮った・・・のに、なぜこれほど面白くならなかったのか。
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明日のコラムは・・・
『電球以上に輝きたい人種(松尾スズキ)』