【17年度総括、その拾】
~17年の、「映画」俳優~
何遍もいっていることだけれども、自分は映画監督至上主義。
映画は結局、監督のものであると。
映画俳優とは映画監督の分身であり、代弁者。
では「単なる駒」でいいのかといえば、もちろんそんなことはない。
映画というものが総合芸術である以上、演じるものの顔や身体、声だって重要視されるべきで。
顔の美醜やスタイルの良し悪しは関係ない。
120分前後の物語で、スクリーンを観つづけることが出来る「おもしろい顔」「よい顔」をしているかどうか。
以下の10人―特例が、ひとりだけ―は、「今年、スクリーン映え」した、すぐれた映画俳優である。
(1)アンドリュー・ガーフィールド…トップ画像
『沈黙 サイレンス』『ハクソー・リッジ』
「宗教がらみ」の映画、2本に主演。
とくに前者では、司祭としては(若さゆえ)不完全である、、、というところが面白いし、そのあたりを巧みに演じていた。
(2)広瀬すず
『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』『三度目の殺人』『先生!、、、好きになってもいいですか?』
ナンダカンダいって、スター性がある子だと思う。
去年の『怒り』につづき、『三度目の殺人』のような、演じるのが難しいと思われるキャラクターに挑戦しているところもいい。
(3)イザベル・ユペール
『エル ELLE』
英語圏の女優さんたちが断ったオファーを快諾、結果的には、このひとが主演を演じることで不思議な魅力を放つ怪作になった。
(4)國村隼
『哭声/コクソン』『KOKORO』
渋味を増した苦労人が、海を越え、外国の映画で活躍を始めた。
すんばらしいことだと思う。
(5)浅野忠信
『沈黙 サイレンス』『幼な子われらに生まれ』
後者の「ふつうな感じ」も素晴らしかったが、やはり前者を称えたい。
日本のメディアは窪塚洋介ばかり注目していたが、個人的には、このひとの演技のほうに感心した。
(6)蒼井優
『彼女がその名を知らない鳥たち』
このひとと満島ひかりは、安定感バツグン。
(7)ニコール・キッドマン
『LION/~25年目のただいま~』
「あまりにも」現代的な実話に驚き、俳優たちの名演を忘れてしまいがち。
しかしこの映画のニコール嬢は、オスカー級の演技だと思います。
(8)菅田将暉
『帝一の國』『あゝ、荒野』『火花』
今年やっと、このひとがなぜ多くの映画に起用されるのか、分かった気がする。
(9)カイル・マクラクラン
『ツイン・ピークス2017』
唯一の例外。
テレビドラマだしね。
ただリンチによるこの傑作は、18時間の物語を「無理矢理」分割したに過ぎぬ大長編映画であるからして、まぁいいでしょうよ。
マクラクランちゃん、おつかれさまでした。
そして来日してくれて、ありがとう。
(10)エマ・ストーン
『ラ・ラ・ランド』
この映画で、オスカー主演賞受賞。
華もあって、飽きない顔をしている。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『初体験 リッジモント・ハイ(246)』
~17年の、「映画」俳優~
何遍もいっていることだけれども、自分は映画監督至上主義。
映画は結局、監督のものであると。
映画俳優とは映画監督の分身であり、代弁者。
では「単なる駒」でいいのかといえば、もちろんそんなことはない。
映画というものが総合芸術である以上、演じるものの顔や身体、声だって重要視されるべきで。
顔の美醜やスタイルの良し悪しは関係ない。
120分前後の物語で、スクリーンを観つづけることが出来る「おもしろい顔」「よい顔」をしているかどうか。
以下の10人―特例が、ひとりだけ―は、「今年、スクリーン映え」した、すぐれた映画俳優である。
(1)アンドリュー・ガーフィールド…トップ画像
『沈黙 サイレンス』『ハクソー・リッジ』
「宗教がらみ」の映画、2本に主演。
とくに前者では、司祭としては(若さゆえ)不完全である、、、というところが面白いし、そのあたりを巧みに演じていた。
(2)広瀬すず
『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』『三度目の殺人』『先生!、、、好きになってもいいですか?』
ナンダカンダいって、スター性がある子だと思う。
去年の『怒り』につづき、『三度目の殺人』のような、演じるのが難しいと思われるキャラクターに挑戦しているところもいい。
(3)イザベル・ユペール
『エル ELLE』
英語圏の女優さんたちが断ったオファーを快諾、結果的には、このひとが主演を演じることで不思議な魅力を放つ怪作になった。
(4)國村隼
『哭声/コクソン』『KOKORO』
渋味を増した苦労人が、海を越え、外国の映画で活躍を始めた。
すんばらしいことだと思う。
(5)浅野忠信
『沈黙 サイレンス』『幼な子われらに生まれ』
後者の「ふつうな感じ」も素晴らしかったが、やはり前者を称えたい。
日本のメディアは窪塚洋介ばかり注目していたが、個人的には、このひとの演技のほうに感心した。
(6)蒼井優
『彼女がその名を知らない鳥たち』
このひとと満島ひかりは、安定感バツグン。
(7)ニコール・キッドマン
『LION/~25年目のただいま~』
「あまりにも」現代的な実話に驚き、俳優たちの名演を忘れてしまいがち。
しかしこの映画のニコール嬢は、オスカー級の演技だと思います。
(8)菅田将暉
『帝一の國』『あゝ、荒野』『火花』
今年やっと、このひとがなぜ多くの映画に起用されるのか、分かった気がする。
(9)カイル・マクラクラン
『ツイン・ピークス2017』
唯一の例外。
テレビドラマだしね。
ただリンチによるこの傑作は、18時間の物語を「無理矢理」分割したに過ぎぬ大長編映画であるからして、まぁいいでしょうよ。
マクラクランちゃん、おつかれさまでした。
そして来日してくれて、ありがとう。
(10)エマ・ストーン
『ラ・ラ・ランド』
この映画で、オスカー主演賞受賞。
華もあって、飽きない顔をしている。
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明日のコラムは・・・
『初体験 リッジモント・ハイ(246)』