Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

選挙は顔で選びます

2017-11-27 00:10:00 | コラム
【17年度総括、その拾】

~17年の、「映画」俳優~

何遍もいっていることだけれども、自分は映画監督至上主義。

映画は結局、監督のものであると。

映画俳優とは映画監督の分身であり、代弁者。
では「単なる駒」でいいのかといえば、もちろんそんなことはない。

映画というものが総合芸術である以上、演じるものの顔や身体、声だって重要視されるべきで。

顔の美醜やスタイルの良し悪しは関係ない。


120分前後の物語で、スクリーンを観つづけることが出来る「おもしろい顔」「よい顔」をしているかどうか。

以下の10人―特例が、ひとりだけ―は、「今年、スクリーン映え」した、すぐれた映画俳優である。


(1)アンドリュー・ガーフィールド…トップ画像

『沈黙 サイレンス』『ハクソー・リッジ』

「宗教がらみ」の映画、2本に主演。

とくに前者では、司祭としては(若さゆえ)不完全である、、、というところが面白いし、そのあたりを巧みに演じていた。

(2)広瀬すず

『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』『三度目の殺人』『先生!、、、好きになってもいいですか?』



ナンダカンダいって、スター性がある子だと思う。

去年の『怒り』につづき、『三度目の殺人』のような、演じるのが難しいと思われるキャラクターに挑戦しているところもいい。

(3)イザベル・ユペール

『エル ELLE』

英語圏の女優さんたちが断ったオファーを快諾、結果的には、このひとが主演を演じることで不思議な魅力を放つ怪作になった。




(4)國村隼

『哭声/コクソン』『KOKORO』

渋味を増した苦労人が、海を越え、外国の映画で活躍を始めた。

すんばらしいことだと思う。

(5)浅野忠信

『沈黙 サイレンス』『幼な子われらに生まれ』



後者の「ふつうな感じ」も素晴らしかったが、やはり前者を称えたい。

日本のメディアは窪塚洋介ばかり注目していたが、個人的には、このひとの演技のほうに感心した。

(6)蒼井優

『彼女がその名を知らない鳥たち』

このひとと満島ひかりは、安定感バツグン。

(7)ニコール・キッドマン

『LION/~25年目のただいま~』

「あまりにも」現代的な実話に驚き、俳優たちの名演を忘れてしまいがち。

しかしこの映画のニコール嬢は、オスカー級の演技だと思います。




(8)菅田将暉

『帝一の國』『あゝ、荒野』『火花』



今年やっと、このひとがなぜ多くの映画に起用されるのか、分かった気がする。

(9)カイル・マクラクラン

『ツイン・ピークス2017』

唯一の例外。
テレビドラマだしね。

ただリンチによるこの傑作は、18時間の物語を「無理矢理」分割したに過ぎぬ大長編映画であるからして、まぁいいでしょうよ。

マクラクランちゃん、おつかれさまでした。

そして来日してくれて、ありがとう。

(10)エマ・ストーン

『ラ・ラ・ランド』

この映画で、オスカー主演賞受賞。

華もあって、飽きない顔をしている。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(246)』
コメント (1)
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