Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

カイザー・ソゼも、よくしゃべっていた

2017-11-21 00:10:00 | コラム
【17年度総括、その八】

~17年の社会~

このタイミングで、セクハラ疑惑が持たれているケビン・スペイシーの画像をトップに持ってくるのは、いかにもセンスがない。

ないが、映画『ユージュアル・サスペクツ』(95)のキャラクター、カイザー・ソゼについて、どうしても言及したかったので。

ソゼが「ソゼ、であること」がはっきりするのはラストだが、このソゼさん、とにかくよくしゃべる。

聞いてないことまでしゃべるので、黙ったら死んでしまうのかと思ったくらい。

17年の社会を振り返ったとき、ソゼのような犯罪者が「ふたりも」居たなぁ、、、なんて思った。


でもソゼって、自分を偽るためにしゃべりつづけたのだよな・・・。


(1)座間9遺体事件…10月

ソゼっぽいひと、その壱。

よくしゃべるひとだから、メディアは大喜びだろう。

殺人者になる前と、なった後の飛躍度があり過ぎて、その「あいだ」を知りたいと、みんな思っている。

けれども彼がどれだけしゃべろうとも、その「あいだ」を埋めることは出来ない。

(2)米ラスベガスの銃乱射事件…10月

60人ちかくが死亡。



この建物周辺は、いちどだけ取材で通ったことがある。

事件後すぐに放送された『ツイン・ピークス2017』にも、この通りが映り、なんともいえない気持ちになった。

(3)茨城大女子大生殺害事件…9月

13年前の事件が急展開、フィリピン国籍の男が逮捕された。

国際手配された共犯者たちは、どうなった?

(4)痴漢逃走相次ぐ…5月前後

リスクの高い犯罪なのに、なぜかなくならない。

逃げて、ビルから落ちて死亡なんて、葬式もあげられないんじゃないのか。

(5)東名高速の追突死亡事故…6月

事故から3ヶ月以上経って、男がようやく逮捕された。

逮捕前の男のインタビューを聞いて、コイツもある意味ではソゼだなと。

ソゼのような、知性はまるで感じなかったけれども。

「言われたら、こっちもカチンとくるけん」

あぁ、完全に頭が悪い子だな、、、としか思えなかった。

(6)アリアナ・グランテのコンサート会場でテロ…5月

22人が死亡。

犠牲者はもちろんだが、なんかアリアナが気の毒だった・・・。




(7)豊田真由子問題…6月

もはやネタのひとつにすぎないが。

ともあれ、あんな風にひとを罵倒出来ないので、ある意味で感心した。

(8)藤井4段フィーバー…5月前後

唯一、ホッとするニュース。



見た感じが「天才、天才。」してないのもよい。

(9)ブラックボックス問題…5月

ジャーナリスト・山口敬之氏に、レイプされたとされる女性が著した告白(告発)書。




自分も読んだが、たとえば彼女を批判する向きの「口」撃が、いかにも冷静でなくって、簡単にいえばバカに見える。

真実はどこにあるのか、期待するのは裁判なのだけれど。。。

(10)金正男氏暗殺…2月

現代的っぽくない殺されかたに、いやむしろリアルってこういうことなのかな、と思った。

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明日のコラムは・・・

『浮気はむずかしい』
コメント (2)
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