Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(228)

2017-11-11 04:08:17 | コラム
るん「ぺん」→「ぺん」き(ペンキ)

ペンキは英語かと思ったら、オランダ語「pek」を勝手に? 変化させたことばなんだってね。

自分とのつながりは日常的、、、とはいえず、直近でも15年遡ることになり、それはスプレーだったが「チャリの塗装」に用いたのが最後になる。

元々が不器用だからね、積極的に「なにかを塗る」とういうことはしたくないのだった。


英国産の映画で、『Paint Drying』(2016、トップ画像)というインディーズ作品がある。

レンガに白いペンキを塗り、それが乾いていくさまを撮りつづけただけの実験? 映画。

完全版? は607分という長(超)尺であり、じつは監督でさえ全編を観たことがないという。

全編を通して観たと「される」ものは、公式にはふたり。
映画にレーティング審査をする担当者であり、仕事として観たに過ぎないってわけ。

なぜこれほどまでの大作になったかというと・・・

クラウドファンディングにて制作の支援を募る

支援額7ポンドごとに上映時間60秒を加算すると発表

「レーティングを受けるためには審査料が必要」というルールに疑問を呈したい―そんな制作意図に賛同する支援者が続出、支援額が6000ポンドちかくになった

・・・ことによる。


つまり。
「長くて」「退屈な」映画を創り、レーティング審査に関わるひとたちを困らせよう! というわけ。


面白いなぁ!

観たくはないけど笑


「原色」をスクリーンいっぱいに「放出」させられるダイナミズムがあるからだろうか、映画とインクはなかなかに相性がいい。

以下、印象に残る「ペンキと映画」5傑。


(1)『気狂いピエロ』(65)



ダイナマイトとペンキとランボーの詩、この映画を語るうえで外せないキーワードみっつ。

(2)『酔いどれ天使』(48)

息絶えるヤクザと、大量の白ペンキ。

完全にやり過ぎだが、黒澤は「ときに」こういうことをする。

(3)『ベスト・キッド』(84)

ミヤギさんは、なかなか技を教えてくれない。




(4)『ベティ・ブルー 愛と激情の日々』(86)

バンガローのペンキ塗りを通じ、こころを通わせていく男と女。



(5)『サタデー・ナイト・フィーバー』(77)

トニー(トラボルタ)は、ペンキ屋で働く好青年でもあった。





次回のしりとりは・・・
ぺん「き」→「き」す。

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明日のコラムは・・・

『快勝も辛勝も』
コメント (1)
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